■ 既に安倍政権内部はガタガタ ■
自民党大勝で、安倍首相の求心力が高まるハズですが・・・・
実はチーム安倍は既にガタガタの状況です。第一次安倍政権から安倍首相を支えた通産省出身の今井尚哉首相秘書官と、外交問題を仕切って来た谷内正太郎国家安全保障局長が決定的に対立しています。
外交問題は本来は外務省の牙城ですが、そこに今井氏が割り込む形で洞爺湖サミットの首相スピーチで「リーマンショック前夜に似てい」と言わせたり、北方領土返還交渉を仕切ったりしていた。
特に北方領土問題は、プーチンが返還の条件として、北方領土に米軍基地の建設はあり得ない事を名言していたのに、今井秘書官はこの問題を外務省や米国と調整する事無く、返還交渉を進めてししまった。
これには外務省も谷内氏も怒り心頭だったらしい。日米安保条約の密約では、米国は日本のどの場所でも米軍基地を建設する事が出来る事になっているので、北方領土が2島でも返還されたならば米軍がそこに基地を作らないはずが有りません。
結局、プーチンが来日した際に最終的に「米軍基地を作らないか」と確認し、谷内氏が「その約束は出来ない」と返答して、返還交渉は決裂します。(プーチンは知っていたはずですが・・・安倍首相から経済支援を取り付ければOKだった)
■ 安倍首相の腹心が匙を投げた ■
北方領土問題で完全に政権に見切りを付けた谷内氏は辞任していますが、菅官房長官も、麻生副総理も今井氏を苦々しく感じていた・・・らしい。
政権内部で不況和音が成り始めた事を気にして、安倍首相が今井氏に自重を促したと報じられています。これに今井氏がキレて「辞めてやる」と発言したとか、しないとか・・・。さらに、記者相手の今井氏の愚痴が、何故な自民党内にリークして報道もされています。
そんなこんなの政権内の綻びが、森友学園や加計学園問題を拡大してしまったとも言えます。今井氏はこの件を甘く見て、最初は首相に強気の答弁をさせますが・・・官僚達は少々の姿勢に忸怩たる思いがあったのでしょう・・・。
尻拭いを押し付けられた菅官房長官も「やってられねぇー」と内心思っているとか、いないとか・・・。
■ 組閣で安倍首相がバランスのとり方を間違えると・・・ ■
先の内閣改造では麻生派の入閣者が少なく麻生氏が不機嫌だったと伝えられていますが、今度の組閣で安倍氏がバランスを取りそこなうと、またぞろ、森友・加計学園で不都合な新事実が出て来るかも知れません。
選挙に勝ったのに、政権はガタガタ・・・そして何故か首相辞任に追い込まれたりして・・・。誰が漁夫の利を得るのか・・・・妄想は膨らむばかり。