■ キシリウム・エリートを手に入れた ■
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カンパのバレットウルトラはリム高が50mmなので横風に煽られると怖い時があります。平地の「向かい風対策」で買ったホイールですが、強風の日に自転車に乗りたく無い・・・。
そこで「風の日対策」用にリムハイトの低いホイールを安く手に入れたいな・・・ヤフオクでポチっとなしてしまいました。1つ前のマヴィックのキシリウム・エリートです。3万2千円で入札して放置していたら、落札していました。届いた商品を見てビックリ。何と新品でした。これはラッキー。
とりあえずハブを分解してフリーとハブシャフトにマヴィックの純正オイルを注油します。接触式のシールドベアリングで回転が渋いとの噂ですが、新品は玉当たり調整が強めでゴリ感が在ります。専用調整工具でホイールをフレームに着けたまま調整出来るのがマヴィックの売りですが・・・イマイチ玉当たりの感触が掴み難い。思い切り緩めてもガタが出ている様には感じられませんが、ちょっと怖いので締め気味に調整しました。
■ 鴨川まで100kmの清澄山越え最速チャレンジ ■
新しいホイールのシェイクダウンは浦安から鴨川までの最速チャレンジと決まっています。東北東の風2mなので、南南東に向かう道中はほぼ無風と考えて良いでしょう。
さて、キシエリの手応えや如何に?
漕ぎ出し・・・普通。
ゾンダやバレットウルトラと変わり有りません。
いや、25Cのタイヤの重量のせいか、少しモッタリした感じもします。
巡行 ・・・バレットウルトラに比べると流石に加速はマイルド。
ゾンダの方がスルリと速度が乗った感じがします。
ただ、35km/h前後の維持が比較的に楽な感じがします。回転に粘りがある。
登り ・・・これはGOODです。力強く登りますが、ダンシングを多用しても脚にはマイルド。
バレットウルトラは外周が重いのでダンシングでぶん回すのには適しません。
ゾンダは剛性が低いので、登りのトルクが弱かった。
向かい風・・・これもGOOD。登り同様にトルクを掛ければグイグイと進みます。
下ハンを持ちやすいのも特筆。トルクが掛かるので上体が安定します。
ヴバレットウルトラは向かい風の時はスルスルと進みましたが、
下ハンは持ちにくい。
ゾンダは向かい風は苦手で、スピード維持が難しかった。
全体的には、ガッチリと骨太のホイールで、とにかくトルクが太い。反応が早いホイールとは異なり、一旦力を貯めてググっと放出するタイプで手組のホイールに近い感覚。
特筆すべきは、ダンシングが楽しい事でしょう。ヒラヒラとした軽いダンシングでは無くて、後輪がガッシリとグリップして押し出す様なダンシング。振りは軽いのですが、横剛性が高いのか安定しています。
結局、8時2分に浦安を出発し、うぐいすライン、養老渓谷、清澄山経由で鴨川到着が12時18分。100kmジャストを4時間16分で走破しました。これ、多分最速タイ記録。
トータルで走行時間 3時間40分
平均速度はメーター読みAV 27.2km/h(AV)
獲得標高 1021m
途中、ホイールの玉当たり調整をしたり、コンビニで他の自転車乗りさんと話したりして止まっている時間が長かったので、実際には鴨川までの最速記録かも知れません。
特筆すべきは、脚が残る事。清澄を下って海沿い平地に出てから、37km/hで国道を突っ走りました。さらに、娘のアパートで一休みしてから、娘のダホーンのボードウォークを借りて魚見塚展望台の激坂チャレンジする程度には元氣でした。(チャレンジは最後の20%越えの連続区間で玉砕)
■ 鴨川を満喫する ■
本日は娘のアパートに泊まる予定なので、鴨川を満喫します。娘が汚部屋(オヘヤ)を掃除する間、海辺の定食屋「オリーブ」で海を見ながらランチ + 昼ビール。
スーパーに買い物に出かけ、思わず梅酒セットを購入してしまいました。先日、知り合いが「梅に爪楊枝で穴をプツプツ開ける」と言っていたのでプツプツしていたら・・・娘が「お父さん、穴あけたらダメなんだよ」と言い出した。「どうして」と聞いたら、「私、旅館の女将さんの手伝いで梅酒漬けてたもん」だって。娘は「梅酒マスター」でした・・・。
ネットで調べたら、梅の皮の浸透圧を利用して、梅の果汁を焼酎の中に抽出するらしい。最初は焼酎よりも梅の果肉の糖度が高いので、焼酎が皮を通して果肉に浸透し、その後、徐々に氷砂糖が解けて焼酎の糖度が増すと、今度は果汁を含んだ焼酎が皮を通して梅から染み出すらしい。
穴を空けと、梅酒が濁ったり、苦みが出る事があるとか・・・・。ただ、梅シロップを作る時には、穴を空けると書いてありました。
ちなみに3か月後から飲めるみたいですが、美味しくなるのは半年後。11月が待ち遠しい。尤も、娘や彼女の友人に飲まれてしまわない事が前提ですが・・・(心配だ)。
ランチの帰りに「船橋屋」という鮮魚店に「なめろう」と「刺身」を注文しました。2000円を渡して「なめろうと地魚を適当にお願いします」と。2時間待って受け取りに行くと、下の写真のセットが出来上がっていました。「なめろう」は1200円なので、キンメダイとメダイの刺身が800円。
青魚が苦手な娘が、「なめろう」をパクパク食べていました。キンメとメダイの刺身も肉厚でぷりぷりで甘かった。
ちなにに「なめろう」とは房総の郷土料理で新鮮な青魚とネギなどの薬味を叩いてミソと和えたもの。そのままで、酒の肴としても、ご飯のオカズとしても最高ですが、青シソに包んで焼くと「サンガ焼き」となり、これを食べたらハンバーグは食べられなくなります。
決め手は「魚が新鮮である事」。本日はアジの「なめろう」ですが、細かく叩いた身の一つ一つがプリプリしています。スーパーの刺身用のアジだとベシャっとするので、鮮度は大切。元々は漁師が船の上で作ったマカナイ飯ですから。
■ 千葉の沖縄並みの透明度の海を満喫 ■
翌日は朝7時に娘のアパートを出発して、勝浦方面に海沿いに北上します。安房小湊から国道を離れ、誕生寺の横の道を登って行くと、トンネルの向こうに突然太平洋が広がります。「おせんころがし」と呼ばれる絶壁の海岸の眺めは、ここが東京から車で2時間の場所である事を忘れさせます。
崖にへばり付く様な細い道は旧国道。明治時代には馬車が通い、片側通行だったとか。「崖崩れ注意」「路肩崩落注意」の看板が沢山あり、なかなかスリリング。
この辺りは外洋から海水が流れ込む為に透明度は抜群。海底の岩礁が透けて見えます。
上総興津の駅を過ぎてしばらくすると守谷海岸に出ます。平成13年に環境省が選定した『日本の海水浴場88選』、『日本の渚・百選』にも選ばれた、千葉を代表するビーチですが、波が穏やかなのでサーファーは居ません。海岸から100m程沖合に『渡島』が浮かんでいますが、年に何回か、大潮の干潮時に歩いて渡れます。
中学生と小学生の兄弟?が泳いでいました。「水、冷たくない?」と聞いたら、弟が「冷たいです!」と元気に答えました。南房総地域の子供達って、道で会うと「こんにちわ!!」って元氣に挨拶してくれるんですよ。都会とは全然違います。
隣の鵜原海岸は、サーファーの方達で活気が有りました。ビーチチェアーでくつろぐ地元の老人達が、「海に人が大勢居るってイイね」と話し合っていました。房総の海は、これからがシーズンイン。
鵜原半島を勝浦に向けて進むと、小さな入江が沢山あります。それぞれ小さな海水浴場になっていて、夏場には近くの民宿の客が「プライベートビーチ?」を満喫しています。
■ 日本三大朝市の一つ、勝浦の朝市 ■
自転車はスピードを出しても楽しいし、今日の様にのんびり走っても楽しい。勝浦には9時前に到着しました。
勝浦と言えば「朝市」で有名です。飛騨高山、能登半島輪島と並び「日本3大朝市」に数えられます。江戸時代から始まったとされますが、露店ではカツオや干物、塩辛、野菜などが売られています。
思わず塩辛を買ってしまいましたが、本日はバックパックを背負っていません。ハンドルからぶら下げて走るのも危険なので、思い切って勝浦から輪行する事に。
輪行するならば、こいつを買わない手は無い。勝浦の東灘酒蔵の「鳴海」。今年は酒米が「兵庫県産の雄町」に代わっています。以前は「赤鳴海」は「五百万石」や「彗星」だったような。
「雄町」悪く無かったです。さらりとした甘みと、切れがあります。実は先々週、久留里の藤平酒造で「福祝」を買ったのですが、こちらも「雄町」でした。
同じ「生無濾過原酒」ですが出来は「鳴海」の完勝ですね。独特の深い甘みと、微発泡、そしてキレ。
昨晩、鴨川のスーパーで買った1500円の「腰古井」の「生無濾過原酒」よりも「鳴海」の方が数段上。
東灘酒蔵の「鳴海」は「知る人ぞ知る」存在でしたが、最近はだいぶメジャーになって来ました。「旨甘い」独特の味わい。塩辛にとても良くマッチしました。
本日はキシエリのインプレのつもりでしたが、最後はいつも通り「メシテロ」となってしまいました。
そうそう、キシエリですが、登りと向かい風に強く、踏み込むと面白いホイールなので私好みです。多分、バレットウルトラは出番が無くなるかな・・・。