人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

カモを狙い撃ち

2016-02-10 09:58:00 | 時事/金融危機
 

千葉県市川市新浜には宮内庁の「新浜鴨場」が有ります。
11月から2月中旬に掛けて、天皇陛下主催で賓客の接待の「鴨猟」が催されます。

冬になると北国から鴨場の池にもカモが飛来します。
鴨場には訓練されたアヒルが飼われており、このアヒルが野生のカモ達を「引き堀」という狭い水路に誘導します。

「引き堀」の上では招待客達が大きな網を手に手に待ち構えています。カモ達が飛び立つ所を
エイ!!っと捕まえるのです。憐れ、捕まったカモ達は、羽を後ろ手に組まれて飛べない状態にされます。

参加者には「鴨鍋」が振る舞われますが、材料の鴨は別に手配されたもので、捕まえられた鴨は再び野の放たれます。

・・・毎年恒例の行事ですが、鴨達は毎年必ず鴨場の池に飛来します。



なんだか日本株市場を見ている様で、切ない気分になります。





溶けだした市場・・・ずるずるとした下落を止められない

2016-02-10 03:33:00 | 時事/金融危機
 

■ 世界中で市場が溶けだしている ■

昨日の日経は918円安と大幅に下落して16,0000円をどうにかキープして終了しました。FRBの利上げ以降、世界の市場は不安定さを拡大していますが、ECB、日銀が相次いで緩和政策の拡大を発表しても市場の下落は止まりません。

「中国経済が失速している」などと説明されていますが、そもそもリーマンショック以降の世界的金融緩和で、市場価格は事態経済と乖離していましたから今さら中国経済の失速が原因と言われてもピンと来ません。

■ 金融緩和相場の終わり ■

つい先日までは「ダウも日経平均もPER(株価収益率)は20倍以下でバブルとは言えない」という意見が多かったと思いまが、そもそも米企業はリストラや自社株買いによって利益率を水増していましたし、米経済は緩和的政策のカンフル効果で無理に拡大していました。

2013年頃から市場はFRBのテーパリングや利上げ予測に敏感に反応し始めましたが、既にこの頃から市場は「投機的」になっており、実体経済や企業業績などは「買い上げる材料」に過ぎなかったとも言えます。

FRBの利上げで資金循環に大きな変化が生じた事で、リスクの大きなポジションから整理が始まり、金や原油といった現物資産、新興国投資から資金が引き上げられ、現在は株式市場から急ピッチで資金が逃げています。

■ 安全資産の米国債への逃避ラッシュ ■

当然の事ながら、リスク市場から逃避した資金は安全資産の米国債に回帰します。米10年債金利が1.7%台に低下しています。FRBにとって利上げの最大の難関は米国債金利の上昇でしたから、現在のは「利上げし易い状況」とも言えます。

■ FRBの利上げペースは鈍化するかも知れない ■

一方、米実体経済は昨年後半にピークアウトしたとの見方も多くなっており、これが今後利上げの足かせになって行くと思われます。3月にFRBが利上げをするかに注目が集まっていますが、雇用統計や市場の混乱を鑑みると利上げを先延ばしする可能性が高くなっています。

リスクオフの市場の動き自体が、FRBの利上げを大きく牽制しているのです。

■ ドイツ銀行などユーロッパの金融機関が怪しくなって来た ■

ドイツ銀行の経営難の噂は2年程囁かれて来ましたが、ここに来て株価が大きく下落するなど、いよいよ誤魔化しが効かなくなって来た様です。「ドイツ」というお堅い響きとは裏腹に、かなりエゲツナイ取引をする銀行として有名でしたから、これから何が出て来るのか興味津々です。

南欧諸国は旧宗主国として南米経済との繋がりも深く、銀行は南米への投資も多かった様です。資源価格の下落や、新興国からの資金逃避で南米経済も相当酷い事になり始めていますが、その影響を南欧諸国の銀行は受けています。結果的にこれらの銀行の株も売られており、それが金融株全体に波及し始めています。

■ 逃げ足の早いアメリカ ■

アメリカは住宅バブルに端を発するリーマンショック以降の低金利政策によって海外投資が拡大しました。金融緩和政策も重なり、新興国経済は流入する資金によってバブル化しましたが、これを主導していたのはゴールドマンサックスです。

今となっては懐かしいBRICsなどという言葉を流行らせ、新興国投資を拡大しましたが、それに釣られたヨーロッパや日本や中国の資金が新興国に流れ込んだ頃合いを見計らって、彼らはちゃっかり資金を引き上げています。韓国も同様で、散々煽った挙句にとっとと撤退を決めていました。

■ 利上げは勝利の方程式のハズだったが・・・ ■

アメリカは以前から金利を操作して、アメリカに資金を誘導したり、あるいはアメリカ国外に資金を放出させたりしながら世界経済をコントロールして来ました。本来、米利上げは米国内への資金還流の合図で、米経済はこれからバブルを膨らめるのが通常のパターンでした。しかし、今回は少し様子がおかしい様です。

アメリカはほぼ10年周期でバブルの生成と崩壊を繰り返して来ましたが、いつもならバブルの牽引役が存在しました。80年代は商業不動産バブル(トランプタワーなど)、その後はITバブルが有り、そして金融工学を悪用した住宅バブルへと続きます。

しかし、現在の米経済を見回すと、バブルの牽引役が見当たりません。むしろ、リーマンショック以降、ジャンク債市場をけん引していたシェールガス詐欺の崩壊といった悪材料が目立ち始めています。

そもそも、米国のバブル崩壊が10年周期で起きるならば、サブプラムローンの破綻が起きた2006年9月から10年目に当たる今年は、米経済のバブル崩壊が始まる年になります。

■ 米経済は既にバブルだった ■

リーマンショック以降の超緩和的金融政策によって米国内の金利も劇的に低下していました。この低金利を背景にリスクを無視した投資が拡大します。

1) シェールガス企業を始めとするジャンク債市場
2) 個人のクレジットカード市場
3) 自動車ローン市場

リーマンショックで青色吐息となった米自動車産業ですが、その後劇的な復活を遂げています。そもそも年金負担を過去の債務が不調の原因だったので、をれを切り捨てた後は財務状態が改善するのは当然です。さらには自動車ローン金利の低下が売り上げを後押ししたので、業績は「絶好調」となっていました。一方で、所得の低いサブプライム層にまで低利で貸し付けが行われていたので、金利上昇によってこれらのローンは焦げ付き始めるでしょう。

同様に低金利を背景に拡大していた個人のクレジットカード市場やジャンク債市場も金利上昇の影響をモロに受けます。ジャンク債市場の崩壊は既に始まっています。

■ 社債市場の金利上昇は米株市場を揺るがす ■

リーマンショック以降、米企業は低下し切った社債市場の金利を利用して、安いコストで資金調達を行い、この資金で自社株を買い上げていました。株式配当などのコストよりも社債金利のコストの方が安かったからです。

自社株買いによって米企業の株価も実力以上に上昇していましたが、社債金利の上昇で自社株買の回転が鈍化し始めています。年初来のダウの下落はこの影響も出ているかと思います。ジャンク債を始めとする社債市場の金利はFRBの利上げで上昇に転じていますから、米株市場はこれからダラダラとした下落を止められなくなるでしょう。

■ 以外に早かった「逆転」 ■

FRBの利上げの影響は、金利差による米国経済への資金回帰と、リスク市場の下落という功罪を合わせ持っていました。

これがしばらく拮抗して米経済は利上げ後しばらくは底堅い動きをすると予測するアナリストが多かったと思います。私も「変調は16年夏以降」と予測していました。

しかし、いざFRBが利上げに踏み切ってみると、意外にも米株市場を始めとして米国内の市場も脆さが露呈してしまいました。

■ 日銀のマイナス金利の効果は即効性が無い ■

日銀のマイナス金利導入はダボス会議の「お土産」として準備されたものと思われますが、「毒」に近い劇薬なので、日銀には相当な圧力が掛っていたと思われます。

一方、蓋を開けてみたら市場に放出される額は10兆円から30兆円と大した事ははりません。さらに、日本の金融機関は保守的ですから、ほとんどが米国債に向かい、リスク市場への資金供給にはなりません。

これを市場は早々に見破り、マイナス金利の効果は1週間と持ちませんでした。

■ 手詰まりの中央銀行 ■

FRBは利上げペースを鈍化させる事はあっても、金利を下げる事は出来ません。「出口戦略の失敗」と受け取られドルが売られるからです。

ECBは国債や債権買い入れによる量的緩和の余地は残していますが、ドイツなど財政規律を重視する勢力を説得出来ないでしょう。

日銀は国債買い入れによる量的緩和の限界をマイナス金利導入で露呈しています。「マイナス金利は-2%程度までは可能」と岩田副総裁が「怪しいフォワード・ガイダンス」を発表していますが、次第に市中金利の低下が金融機関の経営を圧迫するはずです。そうなると金融機関はますます保守的になり、景気拡大を阻害します。

■ 兵站の断たれた市場が期待するのは中国版のプラザ合意 ■

日米欧の中央銀行に期待出来ない状況で、にわかに脚光を集めているのが中国です。拙速とも思えるIMFのSDRへの採用など、人民元を国際化させて、資金供給させようとする動きが昨年から顕著になっています。

尤も、中国国内の景気が減速する中で、人民元安が発生している状況で元を頼りにするのもおかしな話です。

しかし、ウルトラCとして「人民元版のプラザ合意」という「元の切り上げ」の待望論が台頭しています。強引に元の価値を2倍程度にして資金供給を増やそうというのです。

中国の輸出産業は壊滅的な打撃を受けますが、日本のプラザ合意後の様に、中国の内需を爆発劇に拡大して世界経済を牽引させようというのでしょう。

尤も、日本のバブル経済を研究し尽くした中国がこれに簡単に乗るとは思われません。何か裏で取引でも無い限り・・・。

■ 底抜けするかも知れない世界の市場 ■

日経平均15,000円、ダウ15,000ドル辺りから「好景気感」が醸し出されていた事を考えると、ここら辺が最終攻防ラインとなりそうです。これをあっさりと割り込む様なら、市場は回復せずに底抜けする可能性が高くなります。

尤も、株式市場に限らずあらゆる市場が溶け始めているので、最後は国債市場が空前の低金利となって、世界から「金利」が消失するのかも知れません・・・。

その後には金利上昇というリバンドが待っていますが、それこそ阿鼻驚嘆の事態の始まりでしょう。そこから先は・・・戦争?



朝から物騒な妄想にふけってしまいました・・・。

中国版プラザ合意は実現するのか?・・・中国はもっとシタタカだろう

2016-02-08 08:11:00 | 時事/金融危機
 

■ 台頭する「中国版プラザ合意」の待望論 ■

市場の崩壊を止める為には投入される資金の増加が不可欠です。FRBも、ECBも、日銀も「実弾が切れつつある」中で、にわかに台頭してきたのが、「中国版プラザ合意待望」です。

中国は現在、減り続ける輸出をテコ入れするために元安政策を取り始めています。これは両刃の剣で、中国国内からの資本流出を伴います。外国企業も中国人も価値の減り始めた人民元から資産をドルなどに大急ぎで組み替えています。

現在、中国の外貨準備が急速に減少していると主張する「中学版プラザ合意待望論者」達は、中国がどこかの時点で「元高に切り替えて資産流出を抑止すべき」と主張します。

■ ダボスで黒田総裁やIMFのラガルドはドルと元の関係に言及■

ダボス会議で黒田総裁は個人的な見解としたうえで、「中国の資本規制について、国内金融政策を緩和的としながら通貨を安定させるうえで適切」と述べたそうです。

本来は自由な金融市場の守護者である中央銀行総裁が、中国の資金の海外流出を規制する「資本規制」を評価するのは異例とも言えますが、元安が現在の世界の市場に不安感を齎している事を牽制しているのでしょう。

IMFのラガルド専務理事も「ドルと元の適切な関係を明確にすべき」と発言し、過度な元安の進行を牽制しています。

これらの発言は、現在世界経済を不安定化させている「元の不透明性」をはっきりさせる事で、新興国からの資金流出を鈍化させ、強すぎるリスクオフの流れを抑制する事を意識していると思われます。

SDRの構成通貨に元を組み入れる事を決めたIMFですが、元の安定化にはまだまだ時間が掛りそうです。

■ 「中国版プラザ合意」は可能か? ■

黒田総裁やラガルドの発言と、「中国版プラザ合意」は直接結びつく物ではありあません。

「中国版プラザ合意」は中国にこれまで投資してきた投資家達が自分達の利益を拡大する為に言い出した事で、元の切り上げ(ドルの切り下げ)によって中国の輸出企業に大きな被害が出る事は「日本版プラザ合意」が証明しています。

金融資本家達は、元が切り上がる事で、彼らの保有する中国国内の資産が値上がりする事と、中国の内需が拡大する事を期待していますが、日本のバブル崩壊を研究する中国が、この誘いに乗るとは思えません。

にわかに盛り上がり始めた「中国版プラザ合意待望論」ですが、100年単位で国家運営を考える中国人は、今慌てて元を切り上げなくても、やがてドルが勝手に減価するまでじっくり待つと思われます。

その意味で「中国版プラザ合意」は時間を掛けて達成されるでしょうが、それは今では無いと私は考えます。


まあ、いつもの妄想ではありますが。

課税としてのマイナス金利・・・見えない税金

2016-02-08 06:40:00 | 時事/金融危機
 

■ 羊頭狗肉を市場に見透かされたマイナス金利 ■

日銀のマイナス金利は実際には10兆円~30兆円の日銀当座預金に課せられる様で、実際に市場に放出される金額は大した事は有りません。

市場は、マイナス金利導入当日はこれを好感しましたが、内容が明らかになるにつれて株価も円相場も元の水準に戻ってしまいました。サプライズ効果は早々に剥げ落ちています。

■ マイナス金利がもたらした金利低下 ■

今回の日銀のマイナス金利導入の目的は、市場に日銀当座預金の資金を放出する事よりも、短期金利を押し下げ、さらには国債金利も押し下げる事にあった様です。国債金利は残存8年までがマイナス金利になっています。

私は異次元緩和の真の目的は日本国債のファイナンスにあると考えていますから、国債金利の低下は、日本国債の延命には絶大な効果を発揮します。

短中期国債の金利低下に引っ張られて、長期国債の金利も低下します。現在、短期中期ののみならず長期国債の金利も劇的に低下すると思われ、国は非常に安いコストで国債を発行出来る事になります。

■ 金利の下限はどこに有るのか ■

国債におけるマイナス金利の恩恵は、金利が低下し続ける間は継続が可能です。岩田日銀副総裁は、「マイナス金利はー2%までは実現可能」と発言しています。これはフォワードガイダンスという「マジナイ」の一種ですが、金利低下が進む間は、金融機関もマイナス金利の国債購入で利益を得る事が出来ます。異次元緩和はその間は継続する事が出来ます。

一方、実際的な金利の下限は、マイナス金利の弊害が大きくなった時点で底を打つと思われます。

■ 低金利の弊害 ■

日銀のマイナス金利導入で市中金利も軒並み下がっています。これは企業の資金調達を容易にし、個人の住宅ローン金利も下がるので経済にプラスに働くと思われています。本来はリフレ政策は実質金利のマイナス化でこれを実現する予定でしたが、「マジナイ」の効果が消えうせつつある現在においては、実際の金利をマイナスにする事で景気刺激を期待するしか手が無くなったのかも知れません。

ところで、本来「マイナス」が存在しない金利がマイナスになると何が起きるのか・・・・。

1) 仮に預金金利がマイナスになれば預金が引き出される
2) 金利が低下し過ぎると金融機関はリスクに対するリターンが減少するので貸出を減らす

上記はマイナス金利が預金にまで及ぶ極端な例ですが、銀行が持つ「金融仲介機能」が阻害される事で、経済にむしろマイナス影響を及ぼす様になります。

結果的に余った資金は手っ取り早く金利を確保する為に資産市場で運用される事になりますが、原油を始め、株式市場、ジャンク債市場などが大荒れの状況で、資金は安全資産として米国債に向かうはずです。

結局、日本国内のマイナス金利の恩恵はそれ程大きく無い様に思われます。

■ 過大なリスクを負う個人 ■

マイナス金利の影響が一番大きいのは住宅ローン市場です。現在、日本は景気減速が顕著になりつつ有りますから、一般企業が設備投資などを増やす環境には有りません。

一方、住宅を購入したいと考えている個人は住宅ローン金利が低下すれば具体的な行動に出るはずです。さらに、相続税対策を講じたいと考えている土地の所有者の中には、低金利を利用してアパートを新たに建てたり、あるいは建て替えたりする人達も多く出て来るでしょう。

これらの人々に金融機関は低金利で資金を貸し付けるはずです。もし、仮にローンが焦げ付く様な事があっても、担保が確保されていれば銀行としてはダメージは少ないからです。

これは日本の金融機関で続く「担保主義」の悪習の延長に過ぎませんが、マイナス金利によって資産バブルが助長されなければ銀行のリスクは拡大しません。

一方、個人は将来起こるであろう金融危機による経済ショックを織り込んでいません。リストラによる所得の低下を全くヘッジしていません。さらに、アパート経営は現在でも供給過剰になっているので、余程立地が良く無ければ将来的には空き室の増加によって経営が行き詰まります。

「低金利」のリスクを過大に負うのは、実は低金利の恩恵にあずかる個人なのです。

■ 金利機会の喪失という見えない税金 ■

さらに個人は預金金利の低下という見えない損失を追います。

現在、普通預金金利はほぼゼロですが、定期預金金利もだんだんとこれに近づいて行きます。本来、銀行にお金を預ければ2%とか4%という利息が付くのは当たり前でしたから、下がり過ぎた金利は国民の利益機会を奪っているとも言えます。

一方で、政府は安いコスト(マイナス金利では国債発行益が出る)で国債を発行出来ます。これにより増税を防いでいる様に見えますが、これは国民の金利機会の喪失とバーターとなっている事に注意が必要です。

私達は極端な低金利によって「見えない税金」を払っているのです。これを「金融抑圧政策」と言います。

■ インフレの進行で効率的に債務を圧縮する「金融抑圧」 ■

「金融抑圧」政策によって実質債務を圧縮する為には、国債金利の抑制とインフレの進行が同時に起こる必要が有ります。

日銀の異次元緩和の効果は円安の進行によってインフレを達成していますが、今後、国内の低下し過ぎた金利を嫌気して資金が国外流出する過程で為替は必ず円安に振れます。利上げ以降の円高の進行を逆転させられれば、輸入物価の上昇を通してジリジリとインフレ率は上昇するはずです。

■ FRBの利上げが成功するかどうかで今後のシナリオが変わる ■

日銀のマイナス金利導入は「金融抑圧」という側面からは、それ程悪く無い(政府にとって)政策に見えます。しかし、最大の問題は「世界経済が成長を続けられるか」に有ります。

アメリカは3月の利上げ検討を前に雇用が予想を下回るなど、利上げに逆風が吹き始めています。このままアメリカの景気減速が加速するならば、FRBは利上げペースを落とさざるを得ません。これは「利上げの躓き」とはなりますが、低金利によって維持されている市場は延命する事になります。

ここに日本の資金や、中国の資金を上手く呼び込む事が出来れば、アメリカの市場は一時的に回復するでしょう。2004年にFRBが利上げした後、日銀の量的緩和マネーがアメリカの住宅バブルを支えた様に。

一方、米市場への資金流入が思う様に進まなければ、様々な市場が溶け出し始めます。まさに今、その兆項が現れていますが、このままズルズルと市場価格が低下し続けると、どこかの時点でパニックが起きるはずです。



あれあれ?高い自転車って要らないじゃん??

2016-02-07 06:51:00 | 自転車/マラソン
 




土曜日は自転車の日。

息子のシングルギアー自転車を修理してから、こればかり乗っています。本日は養老渓谷まで往復してみます。

結果・・・・普通に行って、普通に帰って来ました。距離158Km、獲得標高は1000m程度。メーター読みのAVは25Km/h。・・・・あまりギア付と変わりません。

・・・もしかして、高いフレームも、多段ギアーも要らない?