人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

リベンジ「東京湾一周」・・・「サックっと」のハズが・・

2018-05-21 06:26:00 | 自転車/マラソン
 


■ サックっと「ワンイチ」のリベンジしたよ ■

先週、途中で思わぬアクシデントでDNFに終わった「ワンイチ」。

「東京湾一周」達成ならず!?・・・金谷違いで静岡に 「人力でGO」5/14

なんとなく悔しいいので、サックっとリベンジして来ました。
・・・サックっとのつもりだったのですが・・・磯子から八景島までチーム錬のチギリ合いに巻き込まれて脚を使い(付き合う必要はゼロなのに・・)、さらに折からの強風で千葉に渡ってからは木更津を過ぎるまでは、地獄を見ました・・・。

風が弱まってからは高速巡行でビューンと浦安に到着。途中、観光しまくりましたが、どうにか暗くなるギリギリに帰宅できました。

走行距離    206km
獲得標高    471m
平均時速    24km/h(メーター読みAV)
実走行時間   8時間35分
トータル時間 13時間30分 









追風で大手町を順調に通過


横浜まで40km/h以上のメータ数字をチラチラ見ました。結構脚を使っています・・・


信号の多い16号を避けて湾岸道路へ・・・ここでチーム練のチギリ合いの巻き込まれ・・・


気付けば八景島シーパラダイスに


道に迷って海に突き当たります


横須賀からは強風向かい風に苦しみながら、9時58分にフェリー乗り場の到着


10時20分発のフェリーに乗船。本日は風が強くて寒いのでキャビンでゆったり。


先週とは違う船みたいで、キャラクターも違う娘だった。女性5人組のローディーさんも乗船しています。


強風の影響か、空気がとても澄んでいて空の色も、海の色も真っ青。カメラのカラーモードが壊れたのかと思う程に。


水蒸気が少ない影響でしょう。富士山が冬の様にくっきり見えます。


もうすぐ千葉県。こちらも常緑樹の新緑が目に眩しい


一年中千葉県を走っていますが、こんなに景色がクリアーなのは初めて


本日のメインイベント。竹岡の「灯篭坂大師」の切通トンネル。ここ、最近メジャーになりつつあります。「濃溝の滝」よりは断然スゴイ。写真に人が写っているのが分かりますか?圧巻のスケールです。


階段の先に本堂が在ります


弘法大師が本尊だとか


竹岡のトンネルの手前の赤い門が目印(私、ずっと怪しい宗教かと思っていました・・・)


竹岡といえば『だがしかし』のアニメ版の聖地。ここは「しかだ駄菓子店」のある場所


第一期OPでホタルさんの背景に見える風景


竹岡といえば「竹岡ラーメン」。有名な「梅乃家」は1時間待ちの行列。「ムリーーー」


運よく「鈴屋」に入れました。濃いめの醤油味。厚切りのチャーシューで美味しい!!


食べ終わって店を出たら、行列していました。すんなり入れてラッキーでした。


上総湊の先で国道を離れ、舞子浜に出てみます。岬の上の何やら大きな白いものが・・・


150m程ヒルクライムして正体を確かめました。「月人(つきじん)」でした・・・。東京湾観音ですね。身長は「コンバトラーV」と同じ位。改修中で中には入れませんでした。


千葉県に長く住んでいながら初めて来た富津岬の先端。東京湾に突き出た砂洲です。


これは津波の際の避難場所。


高い所には、取り合えず登ります。〇〇なもので・・・。


これが岬の先端。対岸に久里浜が見えます。


岬の根本側。本当に細い岬です



三浦半島の観音崎からの国道16号線は富津まで伸びています。富津は江戸時代から花火の産地。これは有名な「かぎ屋」。「たまーやー」の掛け声の「玉屋」は「鍵屋」からのれん分けした花火職人。両国花火大会を1733年の初めたのは、実は「鍵屋」。


富津を過ぎると荒涼とした埋立地を延々と走ります。向かい風を遮るものが無く、20km/h程度しかスピードが出ません。さらに・・・・延々と風景が変わりません。これは使途の精神攻撃でしょうか・・・それともデユラックの海に飲み込まれたのか・・・・?(ここは、皆さん精神的に辛いと書かれていますね)


あまりに進まない・・・と思ったらハンガーノックだった。イオンモール木更津でケンタッキーで補給。さらにレッドブル投入。


木更津港を通過します。本日は徹底して海沿いを進みます。だから風が強い・・・


海上自衛隊の木更津駐屯地を通過します


外房の清澄山山系に端を発した小櫃川は木更津で東京湾に注ぎます


アクララインが見えます


袖ヶ浦から16号線に合流します。後は通いなれた道。工業地帯を走る16号は「酷道」で有名です。道のジョイント部分が盛り上がっていて自転車が跳ねます。さらに大型車両によるアスファルトの轍や、舗装の亀裂、穴などが沢山在ります。夜には絶対に走りたくない道ですが、昼間はゲーム感覚で結構面白い。ここも単調な工業地帯の道路ですが、意外に飽きないのはスリル満点だからか。

16号に出てからは風も弱まり、五井を直ぎてからは追風になります。レッドブル効果か、脚も回復したので、35km/hでガンガン回します。最期の国道357は、車道を車に並走してブッ飛ばします。メーター読みのAVを、どうしても24km/hにしたかったから。


浦安には19時に到着。これは予定通り。完全に暗くなる前に到着しました。サックとの予定が、かなり強風で苦しめられましたが、最後は気持ちよく「ワンイチ」達成しました。


追記

平均時速(メーター読み)がやけに遅いなと・・・。私気付きました。自転車を押して歩いている時間も、走行時間に含まれてしまう事に・・・。観光しながら自転車を押し歩きすると、平均速度が遅くなる法則を発見しました。

SPDの歩きやすいシューズだと、自転車を降りて押し歩きって結構やるんですよね。(担いで山越えたりも・・)タイヤが回っている間は、サイクルコンピューターって走行中と判断しますよね・・。

でも、ガーミンでも多分一緒ですよね・・・。


モリカケ問題はアメリカの恫喝・・・安倍政権で失われる国益

2018-05-18 08:03:00 | 時事/金融危機
 

■ 右寄りメディア、左寄りメディアというトリック ■

現在、モリカケ問題の追及の中心的メディアは、朝日新聞、毎日新聞、日刊ゲンダイです。
それに対して、政権を擁護するのが産経新聞と読売新聞。
新しい事実があれば、中立的に報道するのが日経やNHKといった所でしょうか。

国民は、自分の考え方に合ったメディアをチョイスする事が出来ます。

政権に批判的なメディアは、時には記者の生命や社内的、社会的地位と引き換えに、政権と対決する事も在ります。

一方、各報道機関で出世するのは政治部の官邸付きの記者で、彼らは政権に不利なニュースを事前に握り潰す役を担っています。ですから、政権の権力基盤が盤石の時には、政権に不利なニュースは表には出来来ません。現場の記者達は、腹いせに週刊誌にネタを売ります。今回の財務次官のセクハラ疑惑がこのパターン。

この様に、一見、政権に批判的なメディアであっても、ある程度、政権のコントロール下にあり、各メディアは政権の許容する範囲で、政権を批判している・・・要はメディアもある種のプロレスによって民主主義を補完する役割を担っているのです。

■ 安倍一強でメディアのコントロールが効かないのは何故か ■

第二次安倍政権が長期化し、「安倍一強」と言われる状況にあって、官邸のメディア支配は相当強かった。NHKの報道や、ニュースステーションの報道に目を配り、即座に補佐官らがクレームのメールをメディアに送り付け、コメンテーターを降板させるといった露骨なメディア抑圧まで行っています。

そんな「安倍一強」において、大阪のチンケな国有地売却に関わる不正が、これ程までに大事件化して国民の目に連日さらされる事には、スクープがあった当初より「違和感」を感じています。当時のブログに「これはアメリカの安倍政権への恫喝では無いか」と書きました。

その後、ネットでは度々噂になっていた加計学園を巡る一連の疑惑が出てきた辺りから、安倍政権は完全にメディアのコントロールを失っています。それまでは、安倍政権の危機になるとスピンのスクープを連発して「文春砲」などと言われていた週刊文春までが政権批判のスクープを放つ様になります。

これをして「長いものには巻かれろ」だとか「売上の為にネタに飛びつく」などと評するのが一般的ですが、私的には「安倍批判が解禁になった」と捉えています。

■ メディアを支配する者が国を支配する ■

民主主義において、建前であっても主権者は国民です。首相や大統領は直接的、或いは間接的に国民によって選ばれます。

国民は様々な報道に日々接する事で、政権への信認、或いは不信任の気持ちを固め、それが集合体としての「世論」を形成します。「一強」と言われた安倍首相ですら、世論調査の支持率に一喜一憂していると報じられています。

これは「メディアが国民を使って政治の方向性を決めている」と捉える事が出来ます。

メディアを支配する者が居るとするばらば、彼らは政権に好意的なニュースを垂れ流す事で支持率を上げる事も、政権に批判的、或いは疑惑を垂れ流す事で政権を葬り去る事も自在です。


世間的には、電波法や放送法、軽減税率などを駆使してメディアを揺さぶる事が出来る時の政権がメディアに影響力を及ぼすと考えられています。しかし、今回のモリカケ問題の一連の報道を見るに、安倍政権のメディアへの影響力は相当に低下しています。「安倍一強」であるにも関わらず・・・。これは不自然です。

日本には「真のメディアの支配者」が存在するのでは無いか・・・。

この答えは考えるまでも無く見つかります。日本が戦後、未だにアメリカの支配下にある事を考えれば「アメリカ」、或いは「世界の経営者」と考えるのが陰謀論の定石です。

■ メディアの恫喝によって、アメリカにNOと言えない安倍首相 ■

安倍政権はTPP協議でもアメリカのお先棒を担ぐ形で、各国の意見調整をしていたと言われています。「協議が難航し、日本の交渉団も相当なハードなネゴシエーションをしている」と報道される裏側で、ネットでは「日本の代表団は早々に手の内を明かしては暇そうにしている」という他国の代表団のコメントがリークされていました。

甘利大臣は元々白髪の多い方だそうですが、交渉に先立ち、白髪を黒染めにして、それを徐々に白髪に戻して、交渉の苛烈さを演出していたなんてネタもネットには転がっています。

この様に、政治家も官僚もアメリカにNOと言えない日本ですが、アメリカはTPPに参加する予定など元から無かった様に思われます。オバマ政権が交渉に積極的でしたが、議会がTPPを承認するとは思えないからです。

結局アメリカはTPPで日本のガード(関税)を下げさせて、さらに二国間協議をそこからスタートさせ、さらに有利な条件を引き出そうとしています。安倍政権はNOと言えませ。NOと言った瞬間に、モリカケ事件の核心のスクープを朝日新聞が放つでしょうし、大阪地検特捜部が「疑獄事件」として、安部首相を贈収賄罪あるいは、あっせん利得罪での立件に動き出すでしょう。

同様に、仮に米朝首脳会談が成功に終わった場合、アメリカは日本に200兆円の戦後補償を負担させるつもりだとの情報がネットに流れています。200兆円で北朝鮮のインフラ整備を進め、米国企業が北朝鮮に進出する足掛かりにする腹積もりだとか・・・。仮にこの情報が真実だとしても、今の安倍政権はこの要求にもNOと言えないでしょう。

■ スクープが小出しにされ、決定打が隠される意味 ■

安倍政権に批判的な人達は、「阪地検特捜部は政権の圧力にも負けず、情報を朝日新聞にリークするなど、政権と戦っている」と信じています。

しかし、大阪地検特捜部は籠池夫妻という切り札を拘束していながら、裁判も開いていません。籠池夫妻の証言から、安倍関与が明白になる事を防いでいます。

同様に財務省の書類改竄や隠蔽も問題にしても、証拠や証言などはほぼ押さえているハズですが、それを小出しにしてモリカケ問題の幕引きを引き延ばす一方で、安倍政権退陣に繋がる決定的な情報はリークしていません。

地検特捜部は戦後、アメリカの日本委員会が作った組織なので、彼らはアメリカの邪魔になる政治家は葬り去り、アメリカのメリットとなる政治家にはアンタッチャブルでした。この役割は今でも変わる事は無いでしょう。

こうして安倍政権が続く限り、日本の支配者はメディアと野党を使って安倍首相を恫喝しながら、彼らの要求にNOと言えない状況を作り出しているのです。

■ ポスト安倍には成りたくない・・・という本音 ■

ポスト安倍と言われる人達の動きが鈍いのも、「厄介な決定は安倍政権に押し付けたい」というのが本音でしょう。

日米貿易協定、憲法改正など、後に禍根を残す可能性の有る決定は安部首相にやってもらいたい。だから安倍三選を本気で阻止する気が、石破氏にも、岸田氏にも見られません。

下手に安倍政権に倒れられると、石破政権、岸田政権が使い捨てにされ、その後に小泉ジュニアが登場する事が彼らには容易に想像出来るからです。この政権の使いまわしから小泉ジュニア政権誕生にも、マスコミは大いに活躍するでしょう。


■ 安倍政権が続けば、日本の国益が損なわれる ■

「誰が首相をやっても結果は一緒なら安倍首相で良いじゃないか」と多くの人が思うかも知れません。

しかし、アメリカからの無理な要求を辞任という形で葬り去った福田康夫元首相や、不審な死を遂げた中川元財務大臣大臣らの姿を思い出すにあたり、私には「安倍首相こそが膿であり、地位にれんめんとしがみ付いている」様に見えて仕方ありません。

誰が首相をやっても同じならば、早々に自民党内で政権交代をする事が国益に繋がると私などは考えてしまします。

ただ、安倍首相が決定的に信用を失って、それでも解散を選択して自公が大敗する事で、宗主国の影響力を排除するというウルトラCが飛び出す可能性も無くは無い。私は麻生政権がこれだったのでは無いかと妄想します。

麻生氏は毒舌に磨きが掛かってきています。あえて政権の印象を下げている様にしか見えません。こういう所、安倍首相ほど単純じゃなくて面白いんですよね。言っている事にしても、誰もが考えているであろう本音だったりして・・・。これも政治家としての芸の一つなのでしょう。


■ TVを捨てて、新聞の購読を止めると見えて来るものがある ■

私はTVは10年程前に捨ててしまいましたし、新聞も同じ位の間購読していません。それでも情報はネットを通じて絶え間なく入って来ます。

さらにブログを書く事で、コメント欄や拍手コメントを頂いて、「生の情報」を得る事が出来ます。

多くの人がニュースや新聞はプロパガンダとか、洗脳機関だと指摘しながらも、なかなかそれと縁が切れません。しかし、思い切ってそれを止めると、見えて来るものが有ります。

先日、アメリカで報道に携わり、裏の情報にも精通しているジャーナリストの方が対談で「日本帰って来ても、新聞はなるべく読まない様にしているし、ニュースもなるべく見ない様にしている」と語っている記事が面白かった。「自分がリアルに受け取っている様々な情報と、日本で報道されている内容があまりにも掛け離れていて、感覚を乱されるから」だと答えていました。

私も同様に感じています。尤も、私の場合はリアルなどでは無く、陰謀論的妄想を「メディアの雑音」から守る為ではありませすが・・・。


ほぼ全ての国民が安倍政権の嘘を確信しているのだから嘘を暴いても意味が無い

2018-05-15 10:49:00 | 時事/金融危機
 

■ 「嘘の証明」が無意味な訳 ■

モリカケ問題の物証が日替わり定食の様にゾロゾロで出て来ます。野党はこれを元に安倍氏や秘書官らの「嘘」を証明しようと躍起ですが、国民のほとんどが「安倍首相はウソをついている」と確信しているので、野党の戦略は無意味です。

事の本質は、「ウソツキであっても安倍首相が野党や自民党の他の人よりマシ」という国民の本音にあります。

■ 安倍首相がマシな訳 ■

多くの国民が安倍政権を未だに支持する理由は、単純に「景気が良い」から。

ある程度社会の裏を知る人達(富裕層)は、世の中がキレイごとで成り立っている訳では無い事に自覚的ですから、モリカケ事件なんて「ちっぽけな問題」と考えています。

森友学園問題も、家計学園も、贈収賄事件としての追及では無く、「首相が便宜を図った」事の追及なので、「刑事事件でも無い問題で国家を空転させるのはケシカラン」というのが世論の大勢です。

むしろ、言葉尻をあげつらって首相を追及する野党議員が「幼稚」に見えてしまいます。

■ 野党は「なんでも賛成」に戦略を替えてみたら面白い ■

そこで野党は戦略を替えるべきだと私は考えます。私ならば「ほめ殺し」と「何でも賛成」戦略をお勧めします。


「首相は記憶力が宜しいので、1月20日前には加計学園の獣医学部の事は確かにご存じ無かったのでしょう」

「柳瀬氏は仮にも経産省のエリートですから、愛媛県職員の記憶違いという可能性の方が高い」

「テレ朝の女性記者は下心があって福田財務事務次官に会ったに違いない。きっと派手な香水の匂いをまき散らしていた事でしょう」


「裁量労働制の導入は、労働生産性の向上には欠かせない。わが党も自民党案に全面的に賛成である」

「種子法は古い法律で、輸入で豊富な食糧が調達できる現在の日本にはそぐわない。法改正は遅いぐらいだ」


…連日、野党がこんな質疑をして自民党案に賛成した日には・・・国会中継を見ている国民が不安になるに決まっています。


■ 安全な車のブレーキが突然効かなくなったら・・・ ■

現在、多くの日本国民が「野党なだらしない」「野党は時代遅れだ」と非難します。

しかし、野党には野党の存在意義が在ります。例えば車の運転手が多少問題の多い人物であっても、車のブレーキがしっかりしていれば容易に事故は起こりません。

ところが、ブレーキが無くなってしまったら、そんな車には怖くて乗れませんし、安心して道も歩けません。

自公が安定多数を占める現在の国会でも野党のブレーキは一応は効いています。本来は自公の賛成多数でどんな法案も通す事が出来ますが、国会の建前上、自民党は野党の言い分にも耳を傾けます。

裁量労働制の審議の時の様に、官僚の資料の間違いを見つけるというヒットを野党だってたまには放ちます。だから国民は野党をバカにしながらも、安心して国会の成り行きを見守る事が出来ます。

しかし、野党がその役割を放棄したら、国民は不安に苛まれる事は確実です。

■ 国会とは神輿にリアリティーを与えるシステム ■


日本の法案の多くが官僚が作成して、自民党が党内調整をし、閣議決定を経て国会に提出されます。この間に族議員の利害の調整が入りますし、場合によては野党との調整も入ります。

こうして、そのまま施行されても大きな問題を生じない法案が多い日本の国会において、国会は「民主主義の形を守る儀式」となっています。

「安倍首相はすばらしい」「安倍首相は良く働いている」と評価されますが、安倍首相は軽い神輿に過ぎず、神輿を担いでいる人達が有能であり、自公の安定多数が神輿の前の道を開けているに過ぎません。多分、軽い神輿ならば、誰が首相をやっても変わらない。

■ アメリカに絶対服従の神輿は長持ちする ■

日本の政治において重い神輿や、騒がしい神輿は長続きしません。基本的には宗主国のアメリカに逆らわない神輿が好まれます。安倍首相はその意味で、最良の乗り手の一人なのかも知れません。

ただ、対米従属が安倍首相や自民党の本心で無い可能性も有り、日本会議との繋がりなど、本心の所では対米従属を良しとしていないのかも知れません。憲法改正に拘るのも、これが原因かも知れません。

ただ・・・仮に日本の自主独立を勝ち取る為に憲法改正を行っても、国際間の力関係は非情です。日本はアメリカから距離を取る事は出来ませんし、自衛隊が中東の戦争に協力する未来も変わらないでしょう。

安倍政権になって、本来は国会を通過しなかったであろうTPP法案や、集団的自衛権の閣議決定も実行されました。異次元緩和によるプチバブルも達成され、円安で輸出企業も潤いました。

しかし、アベノミクスのマジックが解ける時期が近づいています。多分、アメリカ発のバブル崩壊で、安倍政権は終焉を迎えると思われます。

■ 憲法改正を急ぐ必要は無い ■

安倍政権の内に憲法改正を実現したいというのが、若い安倍政権支持者の本音だと思いますが、その理由は「中国・韓国・北朝鮮にバカにされたくない」とおう矮小な思想です。そんな小さな誇を満たす為に、自衛隊を中東の戦乱に投入させられる憲法改正を実施すべきなのか・・・。若い方には再考を望みたい。

集団的自衛権の閣議決定で、自衛隊の行動の自由動は圧倒的に高まっていますし、憲法を改正するのなら、日中の緊張が高まってからでも遅くはありません。法案の下地さえ事前に整え、「有事の際にはどうするのか」という国民議論を事前に済ませておけば良いだけでは?

■ 中韓との対立が緩和されつつある今、国会を冷静に眺めてみたら ■

安倍支持者の多くが、「中国や韓国はケシカラン」という歪んだコンプレックスの上の政権を指示して来ました。安倍首相もその事を十分に知っていて、中国、韓国、北朝鮮に強硬姿勢を貫く事で、支持率を維持していた。

ところが、安倍政権の頭越しに米朝が融和ムードになり、日中韓サミットを開催して3国の関係を改善せざるを得ない状況(多分、中東戦争の為に東アジアは緊張緩和にしておきたいアメリカ思惑)で、安倍政権は中韓北に強硬姿勢を保つ事は出来ません。(そもそも、裏でもは北緒戦とも仲が良いと私は妄想していますが)

こうした国際政治の潮目の変化は、安倍支持の人達にも影響を与えるハズです。中韓北の首脳らと談笑する安倍首相の姿が日夜TVニュースから流れ、「日本が北朝鮮に巨額の支援を決定」なんて報道に接したら彼らはどう思うのか。

そうした「ちょっとシラケた」気分で現在の国会を見た時に、「嘘を平気で垂れ流し続ける」安倍首相や、官僚達の姿はどう見えるのか・・・。

これを「異常」と感じないなら、あなたは「異常」なのかも知れません。


■ 国民は普通の政権を望むべきだ ■

安倍批判を強めてから、ブログの読者が半分以下に減りました。多分、世の中の半分程度の方が未だに安倍政権支持者なのだと思います。これは世論調査のパーセンテージとほぼ等しい。

私は現在の野党を支持はしませんが、少なくとも、もう少し誠実な政権を望みたい。これが普通感覚で無いのなら、普通とはいったい何なんだろうか?

「東京湾一周」達成ならず!?・・・金谷違いで静岡に

2018-05-14 10:28:00 | 自転車/マラソン
 



■ さらばシマニョーロ ■

実は先週、リアディレラーをシマノのアルテグラからカンパのアテナに交換しました。ポン付けシマニョーロは変速はするものの、いつも何処かの1速がチャラ着く。それを騙し騙し乗るのが楽しいのですが、最近は上手く調整出来ませんでした。チェーンが伸びている事も原因しているでしょう。そこで、チェーンを新しくするついでに、リアディレラーもカンパに交換する事に。

他のパーツはコーラスなのでコーラスにしたいのですが、2012年前のモデルは中古しか手に入りませんし、だいたいカーボンにガリ傷が有る中古しか出て来ません。自分で使っていてもカーボンが傷付きそうで不安です。だからアルミボディーのアテナにします。変速性能はそれ程変わらないでしょう。構造がレコードと同じですから。これでチェーン以外はコンポが全てカンパになりました。さらばシマニョーロ。

■ 「東京湾一周」にチャレンジするよ ■

せっかくフルカンパになったので、何か記念に残る事をしたい。ここは初心に戻って「ワンイチ」にでもチャレンジするか・・・。

実は東京湾をグルリと一周すると、だいたい200kmになります。「東京湾を一周って海の上はどうするの?」という疑問を皆さんお持ちになられると思います。海の上は船で渡れば良いんのです。三浦半島の久里浜から、対岸の千葉県の金谷にはカーフェリーが運行しています。およそ50分で東京湾を横断します。


■ さすけ食堂の開店前に浜金谷に着きたい ■

日常的に200kmを走る私にとって、今更ワンイチ走っても達成感は少ない。そこで、目標を決めます。それは浜金谷にある「さすけ食堂」で「黄金アジのフライ定食」を食べる事。このお店、TVで紹介されてからはいつ行っても長い行列が出来ていて入れません。2時間、3時間待ちは当たり前だとか・・。

行列に並ぶ習性の無い私には無理なお店ですが、開店前ならばそんなに並ぶ事も無いでしょう。平日の開店が11時とネットに出ていたので、それに間に合う為には、10:20久里浜発のフェリーに乗る必要が有ります。

浦安から久里浜港までは86kmの距離だとルートラボで調べたので、普通は4時間あれば余裕で到着します。しかし、都内と横浜の間は信号だらけなので1時間余裕を見て5:30に浦安を出発します。

途中、横浜で国道15号を見失いますが、どうにか16号線を見付けてます。磯子を過ぎた辺りから登り下りが始まり、田舎の雰囲気が出て来ます。金沢八景を過ぎた辺りで朝食を取ります。ここまで無休憩でドリンクも買わずに走りました。8:40分、62km、26km/AV(メーター読み)。

ここからは信号が少なくなるので、1時間あれば久里浜に着くでしょう。

■ 横須賀までで思い切り足を使いました ■

八景島から先、横須賀までは狭いトンネルが連続します。路肩が狭いので横をトラックに抜かれると怖い思いをします。このトンネル区間の正しい走り方は、車と同じ速度で走る・・・です。路肩に寄るのでは無く、車線の真ん中を前の車にくっついて時速40km以上で走れば怖く無い。

ただ、トンネルって大抵、登り坂の一番上にあって、登り勾配のケースが多い。だからムチャクチャ足を使います。そんなこんなで横須賀に到着します。



ちょっと海を見ながらチェーンに注油をします。先程からキイキイと音がするからです。この異音、圧入BBからする様にも、或いはペダルからする様にも思えますが、異音は気持ちの良いものでは有りません。

岸壁では、釣り人が大勢サバを狙っていましたが、本日は釣れないとの事。




■ 道を間違えそうになったけど、フェリーに間に合った ■


横須賀を9:15に出発します。横須賀を過ぎると向かい風になります。登り坂も多いのでペースが落ちます。ちょっとフェリーの時間ギリギリになりそう。

観音崎まで来ると、千葉の漁村と同じ様な風景が広がります。本日は先を急ぐので灯台観光はしません。



9:58に久里浜港の入り口に到着します。フェリー乗船は20分前という情報もネットにはあったので、ギリギリです。最後は登り坂で脚が攣りました・・・。まあ、フェリーで1時間休めますし、その後、昼食も1時間程掛かるでしょうから、その間に脚は回復するでしょう。25Km(AV)で久里浜に到着。ここまで88kmでした。



フェリーの料金は「車両490円、人720円」で合計1210円。車が乗り込んだ後に、最後にバイクと自転車が乗船します。



職員の方が自転車を固定してくれます。海の上では持ち去る事も出来ないので、鍵は掛けずにおきました。(ちょっと不安ですが)



早い時間なので車は少な目です。



フェリーの3Fデッキに上がると、ロングライダースのキャラクターの立て看板が・・・。



そして大量のチーバ君グッズ。しかし、正面向いてるチーバ君って、全然チーバ君じゃないぞ!!千葉県の形して無いじゃん!!



売店で「お約束」の「よこすか海軍カレーパン」を買います。普通のカレーパンですが、空腹なので美味しい。甲板に出て潮風に当たりながら、コーヒーとカレーパン。優雅です・・・。



10:20に定刻通り出港します。デッキの上は、ちょっとした旅行気分が味わえます。天気が良いので、遠く東京や、対岸の千葉が良く見えます。





だんだん千葉県が近づいて来ました。ギザギザの稜線の山は浜金谷にある「鋸山」です。山全体が凝灰岩で出来ていて、房州石の産地でした。山頂から石切り場後の絶壁となっていて・・なかなか見ごたえのある千葉の観光地です。ロープウェイで登る事が出来ます。





11時に金谷港に接岸しました。自転車を取りに降りて行くと・・・・アレーーーー自転車が無い!!。一瞬で頭から血が引きすが、職員の方に「あのー自転車は?」と聞くと、車列の後ろの方を指さしています。そこに別の職員の方が自転車を支えて立っています。どうやら、下船の準備をして下さっていた様です。アーー、ビックリした。



記念にフェリーの写真を撮っておきます。このチーバ君も正面向きだァーー。




■ 「さすけ食堂」に入れず!! ■

フェリーの客が徒歩で「さすけ食堂」に着く前に、自転車で先行します。そこで私が見たものは・・・既に並んでいるお客さん。「1時間も待つのはムリーーーー」



仕方が無いので、千葉方面に国道を進みます。竹岡ラーメンでも食べようとペダルを回しますが・・・あれーー?ラーメン屋が見つかラりません。


■ 何故か山を登る? ■

上総湊の手前で「鹿野山」の標識を目にします。と、無意識nにハンドルを切っていました。

実は上総湊から鹿野山に登る更科ルートをヒルクライムした事無かったんですよね。なんだか普通の「ワンイチ」しても達成感が少ないし、木更津から五井の辺りの海沿いの国道16号線は、道路がガタガタで走り難いので、鹿野山から房総スカイラインを経由して久留里に出るルートを選びます。

東京湾岸を離れては「ワンイチ」と言えないですが、個人的にはOKとします。

更科のセブンイレブンで昼食休憩した後に、鹿野山を登ります。更科ルートは最初は平坦ですが、マザー牧場の辺りで10%程度の斜度が続きます。速度を上げると足が攣るのでタイムは測りません。ゆっくり登ってマザー牧場に到着。



そのまま九十九谷公園で5分程休憩して、秋元へ下ります。郵便局の前の自販機でコーラを買います。ロード乗りさんが休憩されていたので、しばし談笑。1月6日に落車した話をしたら、その方も私と同じ、うぐいすラインのアクセス道路でアイスバーンで転倒されたそうです。「イヤー、あの日、マジでヤバかったですよねーー」って意気投合してしまいました。四街道の方でした。



10分程、雑談をしてから、房総スカイラインを登ります。鹿野山で脚を温存したので、いつもより楽に登れます。久留里までも難なく到着。ここで140km。



■ 「金谷違い」で大変な事になっていた ■

久留里の藤平酒造で福祝いの吟醸酒を一本買ってリュックに押し込みます。その時、スマホのショートメールの着信に気付きます。

さっき船の上から「今、久里浜から金谷に向かうフェリーの上。東京湾ダヨー」ってメッセージを家族に送ったので、誰かからの返信でしょう。

「え、あなた金谷に行ってくれるの?皆んなビックリするよ」とオフクロから謎のメッセージが入っていました。????と思い電話を入れます。

母 「あなた、今どこ。もう着いた?」
私 「何の話?」
母 「だって法事に行ってくれてるのでしょう」
私 「今、千葉の山奥だけど」
母 「だって、メッセージに金谷に居るって・・・」
私 「それ、千葉の浜金谷だって」
母 「えー、大変。私、皆に電話しちゃった。息子が今向かってるって」
私 「それヤバイんじゃない」
母 「直ぐ電話入れてちょうだい」

実は、本日は母方の叔父の1周忌だったのです。母の実家は静岡県の金谷。私は「遠いから来なくてイイよ」と言われていたので「ワンイチ」などしていたのですが、母も今回は行かない事になっています。しかし、世話になった叔父の一周忌に出席しない事は、母も私も気になっていました。

そんな所に「金谷に行く」のメッセージですから、母が勘違いするのも当然です。そして大喜びで先方に電話をしてしまった・・。

とにかく行けない事を知らせなければと思い、叔父の携帯で電話します。



叔父 「おお、〇〇かぁ。今どこだ、もう着いたらぁー?」
私  「オジサン御免。オフクロが勘違いして連絡いれちゃったんだよ。
    僕が居るのは千葉の金谷。」
叔父 「・・・・・そうかぁ。そりゃあ残念だっけよぉ。皆にも連絡入れとけよ」

母に連絡します

私  「今、行かないって連絡入れた。なんかガッカリさせちゃったみたい」
母  「皆、〇〇が来るって準備してたみたいだよ」
私  「それはマズいよね。今から行こうか・・」
母  「そうしてくれると助かるわ。元々、私が行かなくちゃいけなかったから」


スマホの時刻表で最短の時間を調べます。久留里から木更津まで山越えの20km。必死で走れば1時間で電車に乗れそうです。今14時50分ですから、16:00の特急に乗れば19時30分過ぎには金谷に着けそうです。

私 「皆、何か準備してるみたいだから今から行くよ」
母 「そう、悪いわね。だけど皆、喜ぶわよ」

そこで再び叔父に連絡を入れます

私 「おじさん、迷惑で無ければ今からそっち行くよ。7時半頃に着けそうだから」
叔父「あんま、無理せんくてエエけど、来られるなら皆喜ぶよ」
私 「電車乗ったら連絡するよ」


さあ、そうと決まれば木更津まで必死で走るのみです。上総アカデミーパークまでの登り坂をどうにかこなして、下りは下ハン持って踏みまくります。15時45分に木更津駅に到着しました。ここまで160km走りました。人生で一番頑張ってペダルを漕ぎました。走れメロスになった心境。

速攻で自転車を輪行バックに仕舞い、16:00の「特急・さざなみ」に乗ります。本日は着替えを持っていないので、サイクルウェアーのまま。品川駅構内ににユニクロが有る様なので、そこで着替えは買えそうです。

品川の新幹線の乗り換え時間は10分。切符を買ってからユニクロを探しますが見つかりません。乗り遅れる前にホームに降りて「こだま」に乗ります。三列シートの一番後ろが空いていれば自転車を置けますが、残念ながら結構混雑しています。仕方無く、運転席の後ろのデッキで1時間半立ったままです。特急も立ったままだったので、160km走った後でちょっとキツイ。

叔父に電話を入れると、焼津の美味しい店を予約したから焼津で降りろとの指示でした。静岡に19:00に到着して19:19に焼津に到着します。改札では叔父達が待っていてくれました。

叔父 「お前、本当に自転車持って来ただぁー」
叔母 「えー、船って清水に着くの」
叔父 「それは金谷違いだって言ったらぁ」
叔母 「そうだっけ、千葉にも金谷ってあるの?」
叔父 「俺は知ってたよ、千葉にも金谷があるの」

そのまま、車に自転車を押し込んで、予約してある店に向かいます。


焼津と言えば漁港で有名な所。叔父のオススメのお店で出て来たのは・・・

トロカツオ、ミナミマグロ、ホンマグロ、イカ、イサキ の刺身



アマダイの姿焼き



キンメダイの煮つけ



カサゴの唐揚げ




どれも絶品で、4人で焼酎を3本空けました・・・・。

叔母が「汗かいたからカルシウム取らないとね」と言って、私の前にアマダイとキンメとカサゴの頭が並びます。


翌日、「カサゴの中骨と頭は食べたけど、身は刺身にでもするのかな」と叔母に聞いたら「身も唐揚げになってたじゃない」と答えます。私・・・身を食べて無い・・・。

翌日は「朝ラーメン」のお店に行って1.5人前を食べ、墓参りと、叔父の仏壇に線香をあげてから帰路に付きます。



楽勝のつもりで始めた「ワンイチ」ですが、なんと「金谷違い」でDNF(ドント・フィニッシュ)となってしまいまいした。何ともハードな1日でした・・・。これもあの世の叔父の粋なはからいだったのかも知れません。



160km 走行
23.8km(AV)
走行時間 6時間39分
獲得標高 1350m








箱根旅行・・・僕だけ自転車

2018-05-11 04:18:00 | 自転車/マラソン
 

■ そこに坂がある限り自転車以外の選択肢は無い ■

ゴールデンウィークの1週間前。家内と家内の以前の職場の先輩ご夫婦二組と、箱根へ一泊旅行に行って来ました。東京駅から車で行く予定ですが、先輩のベンツは5人乗り。我々一行は6人。

「あのさー、オレ、自転車で行っていいかな?」と恐る恐る聞く私。集団行動を乱す様で気が引けますが、箱根に行くのに電車や自動車という選択肢は私の中には有りません。だって、そこに坂が有るから。
「うーん、いいんじゃない。車に6人は乗れなから」と、家内の承諾が出ました。

もっとも、我が家では、家内との小旅行の時は、家内で電車、私は自転車と相場が決まっています。だから、今回も特別の事ではありません。

「じゃあ、乙女峠の「とうげの茶屋」で午後1時に待ち合わせね。」と大雑把に決めて、後は適当に時間を見ながらルートを決めます。

■ 旧道アターック!! ■

午後1時に乙女峠ならば、浦安から自走するよりも、茅ヶ崎まで輪行して、箱根観光をしてから合流した方が楽しい。

そこで、朝5時過ぎに家を出て、電車で茅ヶ崎に向かいます。7時30分に茅ヶ崎を出発して、一路箱根を目指します。海岸通りは若干の追風で快調に飛ばします。



湯本の手前で旧道に入ります。「七曲り」で有名な激坂ルートです。1月の怪我依頼、まともなヒルクライムをしていませんので不安が有りますが、どの程度体力が戻ったかチェックする良い機会です。

箱根の小田原側からのルートは、箱根駅伝の国道1号線と、旧道とが有ります。国道1号線は斜度は若干緩やかですが、交通量が多く、車が渋滞していると路肩の荒れた所の走行を余儀なくされます。その点、旧道は坂はキツイけれでも車が少なく、ヒルクライムを楽しむ事が出来ます。



旧道入り口から国道1号線との合流まで、脚付き無しの59分で到着しました。未だ「踏む」筋力は戻っていないので、淡々と登りました。平地番長のホイールのバレットウルトラで10%越えの坂が延々に続くと、結構キツイです。

国道合流後は一気に芦ノ湖に下ります。本日は風が強く、湖面に波が立っています。汗が引くと少し肌寒い。




■ 箱根神社でパワーチャージ ■

少し早めに家を出たのは、久しぶりに箱根神社に参拝したかったから。ここ、パワースポットで有名です。

箱根神社は元々は駒ケ岳の山頂に神仙宮が開かれ、神山を神体山として祀った山岳信仰の神社ですが、その後、757年の芦ノ湖畔の現在の場所に里宮が創設され今に至ります。

瓊瓊杵尊、木花咲耶姫命、そしてその子である彦火火出見尊の3神を祀っています。不貞を疑われた木花咲耶姫命が産所の火を掛けて、その火中で生まれたのが彦火火出見尊。いかにも、火山を信仰の対象にする神社が祀る神といった感じ。

境内には杉の大木が生い茂り、昼間でも薄暗い。外国人観光客の姿が目立ちますが・・・オレンジ色のTシャツを着たアジア人の背中には、何故かドラゴンボール風のデザインで「魔」のプリントが・・・。おいおい、神社で「魔」はマズくないか・・・。





■ 乙女峠を目指して、再び登り坂 ■

コンビニで補給をした後に、国道一号線を最高点までヒルクライムです。途中、精進池で写真休憩。800mを越える標高なので、ヤマザクラが咲き残っています。この辺りは、鎌倉後期から掘られた石仏群が点在します。




精進池から少し進むと、国道1号線の最高点が現れます。「箱根出来伝から逃げる」イベントで駅伝を応援するポイントです。



ここからは強羅への分岐までダウンヒルです。強羅からは激坂を下って裏箱根街道に向かいます。しかし、この坂道、どう見ても斜度が15%以上在ります。今度、是非チャレンジしてみたい。

裏箱根街道は早川沿いの緩やかな登りのコースです。結構足を使ってしまったので、緩斜面がキツク感じますが、目に染み入る様な新緑で疲れを忘れてしまいます。



時間はそろそろ1時に近く、自動車組も御殿場を出て乙女峠に向かっているとの事。仙石原でコンビニ休憩の後、私も乙女峠を目指して再びプチ・ヒルクライムです。

トンネルを越えると、そこには雄大な富士の眺めが!!



「とうげの茶屋」では、自動車組が既に昼食の蕎麦を美味しそうに食べていました。コンビニ飯で結構お腹一杯でしたが、ここはザル蕎麦をサラリと頂きます。

■ 湿生花園はエヴァンゲリオンの聖地 ■

昼食後、湿生花園で合流する事にして、ダウンヒル開始。仙石原の手前の信号で車が止まっているので、私が先行して着いてしまいました。

湿生花園では、丁度「ヒマラヤの青いケシ」が見頃。できれば現地で見たい花ではありますが。

箱根と言えばアニメファンにとってはエヴァンゲリオンの聖地。この地下にジオフロントが有るのかと思うと血が騒ぎます。でも・・・・火山のマグマは大丈夫なのか・・・なんて心配にもなります。ネルフの科学力、パナイ・・。

ところでエヴァで仙石原が出てくるのはケンスケが一人でサバゲーをしているシーン位ですかね。実は意外にエヴァの風景っていい加減だったりします。聖地巡礼密度が低いというか・・。




春の花がひっそりと咲く湿生花園をじっくり見た後は、近くのホテルにチェックインします。お風呂を満喫した後は、美味しい和食に舌鼓を打ちます。

その後は12時近くまで部屋で大人の飲み会。そして、風呂に入って、後はグッスリ。

■ 公共交通機関よりは自転車は速い ■

翌朝のバイキングはガッツリ食べます。本日も登りますよー。

車を出して頂いたご夫婦は用事があるとの事なので、二日目は家内達は公共交通機関で移動です。まずは仙石原からポーラ美術館を目指します。この道、結構登りがキツイ。朝食がリバースして来そうです。すっかり汗だくになってポーラ美術館に到着。バス組を待ちます。



ポーラ美術館ではアールヌーボーのガラス工芸の「エミール・ガレ」の展覧会が開かれていました。私、アールデコのラリックの方が芸術的かなと思っていましたが、どうして、どうして、自然の造形美をガラスの様々な技法で表現したガレは素晴らしかった。

ヨーロッパが近代に入り、「神が作った自然」という概念から「自然をありのままに観察する」自然主義が芽生え、博物学などが隆盛します。ガレは植物や昆虫に興味が深く、造園などにも熱意を燃やします。

時を同じくして、日本の芸術がパリ万博などを通してヨーロッパの紹介され、自然の草木や昆虫をダイナミックに取り入れたジャポニズムは、ガレのみならず、ゴッホなど当時のヨーロッパのアーティスト達に大きな影響を与えます。

ポーラ美術館の周辺は、軽井沢の様な静かな森が広がり、ガラスのトップライトからの光が清らかに館内を満たす建築も素晴らしいものが有ります。設計はフランの建築家かなと思ったら、日建設計でした。ヤルじゃん。

・・・しかし、静かな展示室で、サイクルジャージ姿の日焼けしたオッサンは目立ちました。場違いで・・・。

■ 強羅の温泉街は激坂だった!! ■


ポーラ美術館の後は、温泉玉子で寿命を延ばす事に。一旦、強羅まで下って、大涌谷を目指します。しかし、強羅からの登り坂は・・・ナンナンダ!この斜度は・・・。10%越えが延々と続きます。

温泉街を抜けると県道は、普通の坂道です。えっちら、おっちら登って行きます。途中、道の脇の木立が枯れて地面から湯気が出ている所を通過します。311の地震の後に、突然、地面から噴気が始まった場所です。その後、有史以来、初めて大涌谷で小噴火が有りました。今は噴火は収まり、大涌谷の立ち入り禁止も解除されています

大涌谷の標高は1000mを越えています。足がそろそろキツクなった所で、ゲートが出て来ます。この先は車の渋滞の横をすり抜ける様に登っていって、大涌谷に到着します。

家内に連絡すると、これからケーブルカーからロープウェイに乗り継ぐ所でした。20分位い待ちそうなので、自転車と一緒に観光写真を撮ります。

それにしても、大涌谷・・・中国人の占拠されたみたいでした。




ようやく到着した家内達と「念願」の名物「黒玉子」をゲットします。以前は玉子を温泉に付けている所まで行けたのですが、現在は遊歩道は閉鎖されています。

黒玉子を食べれば7年寿命が延びると言われています。私は2個食べたので14年も余計に長生きしそうです。年金制度が崩壊していたら・・地獄かも知れません。



そんなこんなで、すっかり箱根を満喫しました。帰りは強羅まで一気に下って、そこからは登山電車で輪行します。


自転車と、普通の旅行の二つを満喫した二日間でした。