これは「犬と家族の温かな絆を描く感動作」ではない。何よりもまず、2人の男女が出会い、結ばれて、結婚し、家族になる。子供が生まれ、年をとり老いていく。そういうあたりまえの人生の軌跡を追いかける映画だ。そこに大切な要素としてマーリーが登場するのである。この優先順序を間違えてはならない。
この世界一おバカな犬はこの家に入ってきて、いつのまにか家族の中心となり、彼らの日々を形作る。そのことは事実だ。 . . . 本文を読む
なんかバカ映画ばかり見てるのだが、あまりにバカが続くので書くのがはばかられたので、まだ書いてなかったが、大好きなジャック・ブラックの映画なので、やはり書くことにした。『スクール・オブ・ロック』を凌ぐ傑作、だなんて書いてあったが、いいかげんにしなさい。宣伝だとしても書いていいことと、書いてはいけないことがある。そこまであからさまな嘘はよくない。
断じて言う。『スクール・オブ・ロック』は凄い映画 . . . 本文を読む
『おくりびと』で一躍時の人となってしまった滝田洋二郎監督の受賞後第1作である。(映画自体は受賞前に完成していたが)でも、僕にとっては滝田監督はあくまでも、あの傑作『バッテリー』を作った人だ。『バッテリー』のすばらしさの前ではたとえ『おくりびと』であろうとも翳んでしまう。
さて、今回の作品にとってのライバルは断じて『おくりびと』ではなく『バッテリー』である。あの作品を超えることが出来たかがポイ . . . 本文を読む