とても一直線なお芝居だ。見ていて気恥かしいくらいだ。若い役者たちの一本調子の硬質な演技も、見ていて恥ずかしい。こういう感傷的な芝居は、僕は実は苦手なのだ。それに、彼らが真剣に語り合い、自分たちの傷口に塩をなすりつけ合う姿は痛ましいばかりだ。
これは目をそむけたくなるような芝居だと思う。彼らの若さが眩しい。でも、それを羨ましいとはもう思わない。なんか、そういうことって、もう面倒くさい。
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今回のシネドライブ2010で、唯一の海外作品が、この映画だ。どういう経緯でここで上映されることとなったのかはわからないが、ラインナップの中でも異色の作品であることは確かで、それゆえ興味を持ってしまった。しかも、これだけが35mmの映画である。(今回の上映はDV版となったが)
期待に胸を膨らませて対面したが、期待したような出来ではなくがっかりした。ストーリーは女の子2人によるたわいない恋の話で . . . 本文を読む
扉をたたく人に対して、扉を閉ざしてしまう国。自由の国、のはずだったアメリカは、9・11以降こういう閉鎖的な国になってしまったという現実を描こうとするのではない。どんな状況かでも、ここで人と人とが出会い、心を交わしあっていくことの喜びが描かれていくのだ。そこがとても素敵だ。音楽を通して2人の男が出会い、国が、そのうちのひとりを強制送還してしまっても、残された男の中には去って行った彼が教えてくれた音 . . . 本文を読む