オリゴのくせに(失礼!)ファンタジーっていったい何なのか、と思いながら見ていたのだが、そういう先入観をあざ笑うような不条理劇が展開していくのには唖然とする。『銀河鉄道の夜』なんかをわざとらしく下敷きにして、でも、あまりロマンティックではない。
だいたい下品です。下半身をむき出しにした男たち(パンツははいているはず、一応見えないようになっていて、そこもまた嫌らしい)が電車ごっこをするシーンから . . . 本文を読む
読みながら、何度涙を流したことだろうか。恥ずかしくはない。ここに込められた川本さんの想いは、しっかりと読み手である僕たちの胸に届く。ただ、ふつうでありたかった。同じように朝起きて、挨拶を交わし、なにげない会話があり、仕事をして、贅沢をするときは、鮨屋に行く。35年間寄り添い、共に生きた妻がいる。一緒にいることが当然のことで、彼女がいるから、今まで生きてこれた。そして、これからもだ。
映画、文 . . . 本文を読む