役者の小畑香奈恵、石本伎市朗、はしぐちしんという3人によるユニット。台本ははしぐちさん、演出は石本さんが担当した。はしぐちさんはコンブリ団の時とは、微妙に違うタッチの台本を提示する。しかも、それを自らの演出で、ではなく石本さんに委ねる。タッチは軽やかだ。シリアスではなく喜劇スタイルになっている。だが、ただのドタバタではない。とてもバランスのいい芝居で、安心して見ていられる。だが、それ以上のものは . . . 本文を読む
昨年の直木賞受賞作品。とてもよくできた恋愛小説だと思う。ひとりの人間をしっかりみつめていくことから見えてくるものがある。それをきちんと描き、人間の本質に迫る。まぁ、そんなこと優れた小説なら当たり前の話なのだが、先日読んだ恋愛小説『ランプコントロール』との違いがあまりに明確なので、ついついこんなことを書いてしまった。要はアプローチの問題なのだ。恋愛は人間に従属する。初めに人間ありき、である。彼らが . . . 本文を読む
こんな大胆な芝居はない。というか、こんなこと芝居になんかするなよ、とも思う。だが、彼らはやってしまう。怖いものなしだ。というか、ノリだけでなんでもしてしまうのが、今の2劇だろう。むちゃする。
なんとこれは劇団員である清水翼さんと高家洋代さんの結婚記念公演なのである。そこまでプライベートなことを、芝居にするなんて、さすが2劇だ。なんでもありである。ほとんど宴会芸と紙一重。見せ物ではないのだから . . . 本文を読む