役者の小畑香奈恵、石本伎市朗、はしぐちしんという3人によるユニット。台本ははしぐちさん、演出は石本さんが担当した。はしぐちさんはコンブリ団の時とは、微妙に違うタッチの台本を提示する。しかも、それを自らの演出で、ではなく石本さんに委ねる。タッチは軽やかだ。シリアスではなく喜劇スタイルになっている。だが、ただのドタバタではない。とてもバランスのいい芝居で、安心して見ていられる。だが、それ以上のものはない。それが不満なのか、と言われると、そうではない、と答えるしかない。この緩さと野心のなさは悪くはないのだが、何か物足りないのも否めない事実だ。
沖縄の離島を舞台にして、そこにゆったりと流れる時間に身を任せて、くつろぐ。旅行者にでもなった気分で、この空気の中でまどろめばいい。ストーリーはたわいない。ここに暮らす人たちは、いつものように、だらだらした時間に身を任している。そこに観光客がやってきて、彼らが波乱を巻き起こす。だが、それさえ、たわいもない。そこに、島の伝説に関係するらしい赤毛のモノノケも登場し、彼女がいたずらをすることで、さらに状況は混沌となる。それぞれの想いを内に秘めて、静かにドラマは流れていく。
のんびりした芝居で、見ていて気持ちがいい。1時間50分という上演時間も悪くはない。長くもなく、短くもない。要するに適当な尺なのだ。ここに、後少しの「何か」が、加わればいい。突き抜けるような「何か」があれば、きっと素敵な芝居になったかもしれない。上手く言えないのだけど、そのことも含めて、なんとも、もどかしい。
沖縄の離島を舞台にして、そこにゆったりと流れる時間に身を任せて、くつろぐ。旅行者にでもなった気分で、この空気の中でまどろめばいい。ストーリーはたわいない。ここに暮らす人たちは、いつものように、だらだらした時間に身を任している。そこに観光客がやってきて、彼らが波乱を巻き起こす。だが、それさえ、たわいもない。そこに、島の伝説に関係するらしい赤毛のモノノケも登場し、彼女がいたずらをすることで、さらに状況は混沌となる。それぞれの想いを内に秘めて、静かにドラマは流れていく。
のんびりした芝居で、見ていて気持ちがいい。1時間50分という上演時間も悪くはない。長くもなく、短くもない。要するに適当な尺なのだ。ここに、後少しの「何か」が、加わればいい。突き抜けるような「何か」があれば、きっと素敵な芝居になったかもしれない。上手く言えないのだけど、そのことも含めて、なんとも、もどかしい。