50年前の韓国映画の傑作らしい『下女』という映画をを今の時代にリメイクする。しかも、現代風にアレンジし直して、である。そこには、それなりの意図があるはずだが、見終えたが、これではちょっと謎だ。なぜ、この話を今の時代に再生させなければならなかったのか、作者の意図は映画からは伝わらない。もちろん、面白ければ、それだけで、十分で、それならそこからこの映画を褒めることが出来るし、そこから製作意図も見えて . . . 本文を読む
なんだか懐かしい映画だ。昭和の香りがする。昔はこういう「探偵もの」が、けっこうたくさんあった。2本立の添え物タイプである。東映が盛んに作っていた。今ではめっきり影を潜めてしまったジャンル映画だ。今回の作品が2時間以上の上映時間になったのはディテールを重視したため、仕方なくそうなったのだろう。昔なら許されないことだが、今の時代なら反対にそうしなければ成立しない。これは元来、普通なら9〇分に収めさせ . . . 本文を読む
デビュー間もない頃(20年前だ)に書かれたジュニア小説をリニューアルして再出版。今なぜ、この小説を改めて取り上げるのか、読み終えてもよくはわからないのだが、久々に「集英社コバルト文庫」を読めて、楽しかった。山本文緒がこういう小説を書いていたことは知っていたが、読むのは初めてだ。(たぶん)そんなにたいしたものではない。だが、悪くはない。
電車の一往復で軽く読めてしまうのもいい。どうってことない . . . 本文を読む
『SAW』のスティーブン・ワン監督の新作。今回は本格的にホラーに挑んだ。今時ホラー映画なんかちょっと名の売れた監督ならやらない。なのに、彼は果敢にも正統派ホラー映画に挑戦した。その心意気を買って、劇場に行く。
そのへんの中途半端なB級映画とは一線を画すようなあっと驚く仕掛けを施した画期的な映画を期待した。卓越したアイデアとそれをいかに大切にしながらドラマの中に生かすことが可能なのか、そこがホ . . . 本文を読む