ミヒャエル・ハネケの新作である。前作『ファニーゲームUSA』にはちょっとがっかりさせられたから、今回は期待が高まる。しかも、モノクロ2時間半の大作である。一昨年のカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞している。世界が絶賛した傑作らしい。まぁ、今頃ハネケを絶賛しても意味がないのだが、それでもワクワクする。
膨らむ期待を殺ぐような、なんともテンションの低い映画だ。さすがハネケである。期待通りには作ら . . . 本文を読む
三浦しをんが16人の職業を持つ女性たちに突撃インタビューをする。サブタイトルは『おしえて、お仕事!』。なんかとても軽い読み物という印象を与えるが必ずしもそうではない。まぁ、この軽さがいいのだ。(やはり、軽いことは事実なので)それは確かに事実なのだが、下駄履き感覚でいろんな人に会って話を聞くというスタンスなのに、それがけっこう心に沁みてくるところがみそだ。「女性の職人さん、芸人さんにお話をうかがい . . . 本文を読む