なんだかジョン・ヒューズ監督による青春映画の傑作『ブレックファースト・クラブ』のような始り方だな、と思った。どういう根拠で呼ばれたのかよくわからない生徒たちが、ある教室に集められる。そこで一定の期間授業を受ける。8人のバラバラな生徒たち。なぜ、どうして自分たちが? と不安になる。一癖も二癖もあるへんな奴らばかりだ。8人と書いたが、机は8つ用意されているけど、ひとりはここに来られない。入院している . . . 本文を読む
アイアンマンのくせに『2』の、ではなく『アベンジャーズ』の続編という体裁を持つ。なんだかこれって大河ドラマの様相も呈するし。こんな風にしてマーベルコミックのヒーロー物はみんなひとつにつながっている。ただのヒーロー物のアクション映画なのに、ちょっとしたサーガなのだ。そんなこんなの壮大なドラマなのだが、お話はいずれもただのヒーローが活躍するアクションなのだが。
しかもこの手の映画の最近の特徴は、 . . . 本文を読む
かなり躊躇した。なんせ750ページの長編である。読むのが大変ということより、まず物理的に、というか物体としてこの本が重いからだ。虚弱体質(嘘だけど)なので、こんな重い本を持って電車に乗るのは億劫なのだ。筋トレではないのだから、そんな本持ちたくない。でも、意を決して読み始めた。すると、なんだか読み辛い小説なのだ。何をしたいのだか、まるで見えてこない。この作家の前作『天地明察』も分厚い小説で重かった . . . 本文を読む