林遊眠とナツメクニオの到達点『ウインドミルバレー 最後の3日間』の上演から、まだ5カ月ほどしか経っていないのに、こんなにも短いインターバルで3部作の完結編となる本作が上演される。しかも、『ウインドミルバレー 最後の3日間』の再演と2本立公演だ。前回あの傑作を見逃した人にとってはこれは僥報ではなかろうか。この2本を連続で見ることが出来るのである。だが、林遊民にとってはとんでもない試練となる。だが、 . . . 本文を読む
先月の『シンデレラ』に続いて浪花グランドロマンが贈るアトリエ公演。今回は細原愛美の作、主演の2人芝居。(相手役は藤田和広)等身大の女の子を細原さんが演じる。その無理のなさがいい。それを演出の浦部さんが、ちゃんとそのままで見せる。作者の見せたいものを、いらない小細工を弄さず、さらりと提示する。中途半端に手を入れるのではなく、作品に寄り添うのだ。それって簡単そうに見えて、けっこう大変なことだ。でも、 . . . 本文を読む
こんなへんてこな映画ってないだろ。デリヘル嬢(高梨臨)が老人(奥野匡)のもとに行く。親切で紳士的な元大学教授で、翌朝、試験を受けるため大学に行くという彼女を送り届ける。すると嫉妬深い彼女の恋人(加瀬亮)が待っていて、2人は口論になる。しかたなく彼は仲裁に入る。この3人が主人公で、彼らの数日間が描かれる。
アッバス・キアロスタミ監督による日本映画だ。イラン人監督が日本を舞台にして、日本人キャス . . . 本文を読む
『光圀伝』の次に読んだのが、この小説だ。これもまた分厚い。600ページに及ぶ大作なのだ。持ち運びが重いから、辛いのだが。(2冊に分けてくれたらいいのに、最近の本は分厚くてもあまり分冊にしない)高校1年生の男の子が主人公の青春小説なのに、このボリューム。サーフィンが好きで、でも、それほどには夢中になっていない。なんだか自分が腐っていく気がする。何かをしなくては自分がダメになるという恐怖。たまたまブ . . . 本文を読む