シュワルツェネッガーの本格的復帰作品。とても楽しい娯楽大作。アクション映画として楽しめるのがいい。(もちろん今ここで先日の『ジャッキー・コーガン』を貶すつもりはない。)作りはB級、でも派手でAクラスの予算をちゃんと用意してある。パターンの極みのような映画だがそこがいい。変に新しいことをしようとはしない。
気張った映画ではなく、昔ながらの作りなのがいい。欲張らない、わかりやすくて熱くなれる。西 . . . 本文を読む
中田秀夫監督の久々の本格ホラー映画なので期待した。『リング』の時代から遙か遠く離れた今、再び初心に戻って和製ホラーの醍醐味を再び。そんな気分で映画と向き合う。しかも、今秘かにブームとなっている(?)団地ムービーだ。中田監督には『仄暗い水の底から』という団地(マンションか)を舞台にした傑作ホラーもあるし。何を見せるのか期待は高まる。
だが、映画はまるで弾まない。しかも、家族が本当はいないことに . . . 本文を読む
『四季一会』は男女の会話劇。4編からなる。ほんの一瞬の何でもないような時間の出来事。特別な事件があるわけではない。さまざまなシチュエーション、時間、季節が用意されている。だがそれがそれぞれのお話に大きな影響を与えているわけではない。
この瞬間、2人の心が微かに揺らぐ。そんな心の揺れるさまが描かれるだけだ。あまりにささやか過ぎて、何も心に残さないまま、通り過ぎて終わるものまである。だが、僕らが . . . 本文を読む
三谷幸喜の次回監督作品となるこの小説はとても軽い。シチュエーション・コメディの名手である彼がこの小説を映画としてどう見せるのかは、読んでいるだけでもう目に浮かんでくる。役者たちは(たぶん役所広司が主人公だ。確認しなくてもこの本を読めばわかる。)いろんなことを考えて、きっと楽しい芝居を見せてくれること請け合いだ。
もちろん、映画化を前提にして書かれたはずのこの小説を幾分軽めで薄味に仕立てたのは . . . 本文を読む