このオリベイラの遺作(たぶん)は、こんなにもサラリとしたゴーストもの。死者に魅せられた青年の不思議な体験を淡々と描く。いったい何を見せたいのやら、それすらよくわからない。ホラーというには、怖くないし、だいたい怖がらせるために作ってない。
死んだ女(しかも夫がいる)に心惹かれても、彼の恋心は叶うはずもない。しかし、夜の窓辺に彼女がやってきて、夜間飛行を楽しむ。まぁ、 . . . 本文を読む
いつもながら凄いタイトルだ。奥さまの体をバラバラにするのではない。一人であるはずの奥さまをバラバラに役割分担して、複数の妻を持つのだ。チラシには、(まるで本編と関係ない!)ヤケクソのような「男も嫁ぐ!子供も嫁ぐ!」という謎のコピーもあるけど、バカバカしいやら、なんだかで、笑える。
しかも、芝居がまた、今までのクロムとはまるで違うテイストで、それにもびっくり。これは . . . 本文を読む
中学生くらいの頃、この小説を読んだ.当時はとても面白かった、と思ったのだけど、実は今ではもうあまり記憶がない。というか、当時の僕はなんでこんな地味な本を読んでいたのか、それも今では謎だ。それに台本スタイルで書かれた小説なんて、生まれて初めてだったから、そこにも面食らった。最初はとても読みづらかったのを、覚えているような、いないような。そんなこんなを思い出す。
さて . . . 本文を読む
NGRの芝居でこういう小さな会話劇を楽しむ日が来るなんて思いもしなかった。しかも、今回は女たちだけのお話である。もちろん浦部さんのフットワークはいつも軽やかで、今までだって、どんな題材にも好き嫌い無く取り組んでいた。だが、25年にわたるテント芝居(スケールの大きな作品を作らねばならない、というプレッシャー)を終わらせてからは、より意図的に小さな会話劇にこだわっているようだ。
&n . . . 本文を読む