なんだか、とても残念な映画。こういう爽やかな映画はめったにない、と、とても心地よく見てたのだけれど、終わり方がなんだかなぁ、である。あの少女は何だったのだろうか。そこの決着を曖昧にして、なんとなく終わるのは納得いかない。
主人公の大学生、純(橋本愛)は、いきなり訪ねてきて居座る高校生ハル(永野芽都)に導かれて、50年前のこの公園を旅することになる。これは公園を舞台 . . . 本文を読む
『トゥルーグリット』の少女、ヘイリー・スタインフェルドが高校生になって帰ってきた。これは単純に自分に対して自信のない女の子を主人公にした映画ではない。イヤミでゴーマンな女の子でもない。
ある種のパターンには収まらない。破天荒な女の子だ。いろんな意味で面倒くさいヤツであることは確かだけど、この子はある意味でとても正直。しかも素直。自分の気持ちに嘘がつけないから傷つく。周りとも折り合 . . . 本文を読む
このセルフパロディはとても自虐的で露悪的だ。わざと過剰にそうしていることは明白なのだが、それでも読んでいて、胸くそ悪い。カバーの自分の顔写真もうざったいし、羽田圭介というドンファン気取りの気色の悪い作家を殊更強調している。本人はしてやったりであろうが、それにつきあっている読者はたまったものではない。しかし、この先に何があるのか気になり、このまま終わるわけがないと、期待させ、ページを . . . 本文を読む
最近の坂本さんはなんだか、とてもおとなしくなった。以前はあんなにめちゃくちゃだったのに。それって、彼が大人になったからなのか。
確かに今回も、内容も表現も大胆だし、めちゃくちゃだ。そういう意味では以前とかわらないのかもしれない。だいたいチラシ見ても、そこに芝居のタイトルがないし、と思ったらよく見たらあの長いタイトルが。「りゅう君のベイビー産んじゃってゴメンね&hellip . . . 本文を読む
深夜のコンビニ。そこで働く人たちと客。深夜放送のラジオ。「オールナイトニッポン」のリスナー。生きていくためには何が必要なのか。ほんのささやかな喜びが、生きていく糧となり、人と人とをつなぎ、もう光なんか射さないと思っていたのに、そこから未来が見えてくる。明るい夜ってコンビニのことだったと後で気付く。
夜が明るいのではない。コンビニの明かりが、その光が明るくしているの . . . 本文を読む