こんなにもハイテンションな芝居はめったにない。最初から最後まで役者たちはずっと叫び続けている。さぞや疲れることだろう。でも、みんな同じように叫び続ける。最初から最後まで。95分間。怒濤の快進撃を見せる。凄い。
作、演出の松森モへーの脳内で生じた5つの話をばらばらにして同時進行で展開する。それはモへーの思いつきでしかない。書けない作家が必死で書いたエピソード。とてもバカバカしくて強烈。確かに圧倒さ . . . 本文を読む
今年3本目の往来公演。前回から2か月での新作上演となる。今回は主人公にアイドルの女の子(内木志)を起用して(というか、この企画はきっと彼女ありき、のものなのだろう)彼女を劇団が支えるという形での上演。内容はいつものパターンの人情喜劇。
網走の場末のスナックを舞台にして、現役アイドルがなぜか引退して、ここで働いている。好きだった男を待ち続けるために。東京を離れて、故郷であるここに戻ってきた。行方不 . . . 本文を読む
CGアニメーションとして蘇ったルパン3世なのだけど、全くお話がつまらない。山崎貴監督なので、期待大だったのだけど、どうしてこんなことになったのだろうか。『カリオストロの城』を目指したはずなのに、ストーリーの表層をなぞるだけで、まるで弾まない。
時代が1955年というのは、なんだか不思議な感じがしてよかったのだけど、それが生かし切れていない。ヒトラーがまだ生きていてナチス復活を目論む、とかいうよう . . . 本文を読む
「この公演をもって、南船北馬の大阪公演はしばらくお休みいたします。」という告知がチラシのなかにあった。南船北馬一団の旗揚げからずっと棚瀬さんのお芝居を見てきたものとしては感慨深い。もう20年以上になる。
大阪で芝居を作ってきた彼女が新しい一歩を踏み出す。この作品はその初めの一歩となる。これは旅立ちの話だ。2人の男と4人の女たち。描かれるのは単純に、彼らが今いるところから新しい場所へと向かい始める . . . 本文を読む