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映画・演劇のレビュー

『ミークス・カットオフ』

2024-01-04 17:18:17 | 映画

1845年、オレゴン州。一応は『ファースト・カウ』と同じで西部劇だ。今回もオレゴン。ちなみに『ウエンディ&ルーシー』もウエンディはオレゴンで迷子になった。ケリー・ランカートはこれで3作目になるが、最初の『オールド・ジョイ』の驚きを越えられない。(この後で『ウェンディ&ルーシー』は見た)

移住の旅に出たテスロー夫妻ら3家族は、道を熟知しているという男スティーブン・ミークにガイドを依頼する。だがいつまで経っても目的地にはたどり着かない。カットオフは別れ道のことらしい。道の迷い砂漠で迷走する。インディアンの男と出会い彼に期待するが、目的地も水も見つからないまま迷走は続く。それだけが描かれる100分間。

偶然見たケリー・ライカート監督の『オールド・ジョイ』があまりに面白すぎた。アメリカのインディーズ映画もなかなかやるじゃん、と思っていたら、すぐに彼女の新作映画『ファースト・カウ』が劇場公開された。さらには他の過去作がAmazonで配信されているのを知る。これは「僕に「見ろ」という天啓だな」ということで、この映画も見たのだが。

悪い映画じゃないし、確かに斬新な映画かもしれないけど、あまりにそっけない。話はないし、ダラダラ続く。少し退屈した。しかもナイトシーンは照明がなく、TVでは見えない。まさかの突き放すようなラストはなかなかいいけど。


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