これはとんでも映画だ。それなりの予算で作られた映画で真面目なホラー映画のように見える。だけど、最初から最後まで実にバカバカしい。
だけど、「カトリック教会の総本山バチカンのローマ教皇に仕えた実在のエクソシスト、ガブリエーレ・アモルト神父の回顧録『エクソシストは語る』を映画化」したものだという。マジですか? ちゃんとした原作があるだなんて信じられない。お話はただの安いB級ホラーとしか思えない。今のラッセル・クロウはこんな映画にも(『アオラレ』のような映画にも)嬉々として出るのか。ダテに肥満化したわけではない。
エクソシスト・ラッセルが講釈を垂れてから戦うのが面倒くさい。そのくせ安いバトルで単調。お話もつまらない。ラストで「後199人の悪魔がいるよ!」とか言う。続編が199本作れる。だいたいバチカンの地下に悪魔捜査室みたいな秘密基地があったりする。笑えるけど、呆れる。何がしたくてこんな映画を真面目に作ったのか。訳がわからんけど、こんな映画もこの世界には存在する。世界は広い。