後半を読みながら、これが苦手だったのか、って改めて思った。あまりにドラマチックすぎて、嘘くさい3流メロドラマでしかない。さすがにこれだけの大作をそれだけで終わらせるはずはないだろうと思って、最後まで読むことにしたが、実は本格的なお話に突入した第2章を読み終えたところで一度匙を投げた。
『君の名は』(新海誠ではなく、昔のすれ違いメロドラマの方)じゃないんだから、こういう昭和はやめて . . . 本文を読む
まずこのタイトルに惹かれて読むことにしたのだが、当たりだった。このエッセイ集、とても楽しい。そして感動的だ。エムコはまるでまる子としんちゃんが結婚して生まれた女の子のようだ。
冒頭の(ご大層にも「はじめに」とある)『学生結婚と子育て』爆笑。こんな先生がいたら凄いし、こんな授業って素晴らしい。ツッコミどころは満載だが、ほんとならカンドーもののエピソードだ。(あとがきを読むと実話だっ . . . 本文を読む
これはもう2021年の映画だったのか、とラストクレジットの最後の表記を見て改めて思った。時間が経つのは早い。ということで、ようやくもう3年も前の映画が配信スタートした。三池崇史の映画だから見ることにした。もちろんこれはたぶんつまらない映画であることは見る前からわかっている。それでも彼が渾身の力を降り注ぐ児童映画を見ないわけにはいかない。(だいたいタイミングさえ合えば劇場で見たはず)
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太宰の『新ハムレット』を早坂彩が舞台化。彼女の芝居を見るのは初めて。作り手の誠実さが作品から溢れていて、素晴らしい。太宰はこれをふざけてパロディにしたのではないことは明白。だから、丁寧に劇化する。あの「戯曲風小説」をちゃんとした戯曲にして上演する。だからオリジナル以上にシリアスな舞台になる。メソメソして泣いてるのはハムレットだけではない。登場するみんながそれぞれ心に秘めて泣く。これはそんな芝居だ。 . . . 本文を読む
今日久しぶりに高校の終業式を見た。この1月から常勤で高校で働いているからだ。たった3年振りなのになんだか懐かしい。40年間毎年3回ずつ(1,2、3学期ね)やってきたことなのに。さて、これは長い歳月を描く小説である。8歳の出会いから10年。1973年、高校3年の終わりに4人で浅間山に登る。まさかの事故が彼らの運命を変える。英次の死が残された3人の人生に大きな影を落とす。そこから始まる32年間の物語。 . . . 本文を読む