これはもう2021年の映画だったのか、とラストクレジットの最後の表記を見て改めて思った。時間が経つのは早い。ということで、ようやくもう3年も前の映画が配信スタートした。三池崇史の映画だから見ることにした。
もちろんこれはたぶんつまらない映画であることは見る前からわかっている。それでも彼が渾身の力を降り注ぐ児童映画を見ないわけにはいかない。(だいたいタイミングさえ合えば劇場で見たはず)
明日『DUNE 砂の惑星PART2』を見るからその予習のために前作をもう一度見ようと思っていたのに、くだらないとわかっているのにこれを見てしまった。もちろん実につまらない映画だった。2時間退屈した。だけど錚々たるキャストが特殊メイクを施してほとんど誰が誰だかわからない姿で登場する。(いいのか、これで?)
こんなたわいない話で退屈な時間を過ごす。やはり『砂の惑星』のほうがよかったか、と思うけど仕方ない。安藤サクラや大沢たかお始めビッグネームが大挙して出演したのはやはり三池崇史の力か。凄い。だがお話があまりにつまらなさ過ぎた。
この映画を見た子どもたちは何を思うのだろうか、と気になった。昔僕も子どもだった頃、これの原点となる大映映画の『妖怪百物語』を見た。とても怖くて感動した。怖くて楽しい映画だったのだ。だから続編の『妖怪大戦争』も楽しみにして見に行ったんだけど、あれはつまらなかった。西洋の妖怪と日本の妖怪が戦う映画で、子どもだましだった。(子どもだった僕ですら騙せない)
これは一応あの映画のリメイクである。正式には三池崇史が手掛けた『妖怪大戦争』の続編。あれはまだ子役だった神木隆之介が主演した。今回の主演は同じく子役の寺田心。神木は彼の学校の先生役で特別出演している。
昔の大映版『妖怪大戦争』をフォーマットにしている。そこにあの大魔神までもが登場する大サービス。だけど話がつまらないから弾まない。なんだか悔しい気分になった。