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映画・演劇のレビュー

唯川恵『一瞬でいい』

2024-03-16 06:06:00 | その他

今日久しぶりに高校の終業式を見た。この1月から常勤で高校で働いているからだ。たった3年振りなのになんだか懐かしい。40年間毎年3回ずつ(1,2、3学期ね)やってきたことなのに。さて、これは長い歳月を描く小説である。8歳の出会いから10年。1973年、高校3年の終わりに4人で浅間山に登る。まさかの事故が彼らの運命を変える。英次の死が残された3人の人生に大きな影を落とす。そこから始まる32年間の物語。第1章は高校を卒業するまで。

 
やがて彼らは50歳になる。これは500ページに及ぶ(厳密にいうと560ページだが)大長編。唯川恵は1955年生まれ。だから彼女と同い年の4人の男女のお話だ。ちなみに僕は彼女より4歳下だから、ほぼ同世代。描かれる時代の気分は共有できる。
 
唯川恵を読むのは久しぶりのことだ。というか、あまり読んでいない。しかもこれは新作ではなく2006年に書かれた作品である。今は基本新作しか読まない僕がたまたまこれを手にとってしまったのは昨年の12月に集英社文庫から再発売されたからだ。図書館の新刊でみつけた。
 
3学期の終業式の朝からこの分厚い文庫本をゆっくり読み始める。
 
とりあえず半分の第2章まで読むことにした。実は1章の終わりを読んで一度は読むのを止めようかと思った。この安いメロドラマみたいな展開はしんどい。
 
とりあえず最後まで読んでから全体の感想を書こう。
 
 
 

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