直木賞を取った『八月の御所グランド』の続編となる万城目学の最新作。京都を舞台にした不思議話の2本立。『三月の局騒ぎ』は女子寮にいた清少納言の話。タイトルの作品は本能寺の変の謎解きを繰り返す信長たちの話。前者はなかなか面白い短編だったが、本題である長編(一応)がダラダラ長いだけで,つまらなかったのに驚く。万城目学なのに、どういうことか。
このシリーズは、そんなことあり得ないけど、あり得たこととして . . . 本文を読む
2022年の10月公開の高橋伴明監督作品。コロナと真正面から向き合う映画である。キネマ旬報監督賞,脚本賞を受賞し、もちろんその年のベストテンにも入っている(3位)。だけど、まるで出来のよくない作品で驚き。
コロナ禍で起きた衝撃的な事件(2020年11月、東京・幡ヶ谷のバス停で寝泊まりしていたホームレスの女性が暴漢に殴り殺されるという出来事)を題材にした作品だが、それをドキュメンタ . . . 本文を読む
昨年の夏、高雄での先行上映で見た傑作青春映画『成功補習班』がなんと日本で、しかも大阪でも上映中だと昨日知った。シネマート心斎橋で1日2回上映。
宣材写真(ポスター、チラシ)を見て驚く。まるで映画のイメージと違う。もちろん台湾版のオリジナルポスターともまるで違うポスターである。これにはびっくりした。映画はこんな暗いタッチではなく、明るく楽しい青春映画である。もちろんそれだけではないけど。(詳細はこ . . . 本文を読む
シリーズ第2弾。神田の古本屋を舞台にした短編連作。本と食事。ふたつをセットにして楽しむ。読むことと食べること。それは人生最大の楽しみではないか。ブックカフェって小路幸也の『東京バンドワゴン』にも通じる世界だ。
ただこちらは世界は狭い。いくらなんでもあんな壮大なユニバースを作るわけではない。こちらはお客さんの求める本を探し出して、手渡すだけ。そこに何故か料理が絡んでくる。
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