フィリップ・K・ディック原作だと言うことは、どうでもよろしい。あの人が出ている映画は付帯条件なんかすべて吹っ飛ばしてしまう。そう、これはあのニコラス・ケイジさまの映画なのだ。あの濃い人は映画からすべてを奪い去る。何に出てもすべてニコラス映画に変えてくれる。あれだけのオーラを持つ役者は世界広しと言えども他に誰もいない。
今回も彼はやってくれた。見ていて笑える。彼が本気になればなるほど映画は暴走する。今回彼が演じたのは、2分後の未来が見える男だ。だからどうした?とは言わないように。凄いよ、ニコラス!と褒めてあげよう。マジックのシーンも楽しい。別におかしなことをしているわけではないのに、なぜか笑ってしまう。
これだけ緊迫感のありそうな話なのに、彼がぼ~っとした顔で登場すると、いっぺんに世界が弛緩する。FBIのジュリアン・ムーアなんて普段はシリアスな芝居をしてる人なのに、実に間抜けに見えるのはニコラスのせいだろう。
彼の能力を使って核兵器の恐怖から800万人の命を守れ、っていう話なのだが、当の本人は運命の女性に恋してそれどころではない。必死になって彼女のハートをゲットしようと涙ぐましい努力中。なのにお邪魔虫のジュリアンたちは彼を捕まえて任務に就かせようと奮闘する。
この大作アクション映画が、ここまで緊張感のない映画でいいはずがない。だが、ニコラスは彼女とのことで必死。しかもとびきりの美女とうまくいくのだ。あの顔で。嘘だろ、と思う。でもけっこう彼は映画に世界ではモテる。いい人だから、というのでは説得力ないが。
終盤、犯人グループに捕まった彼女を助けるためにFBIを従えて戦うシーンはかっこいい。(うそです)分身の術みたいなのを使って敵を探す、とか笑えるシーン満載。2分後が見えるから弾にもあたらないしね。いろいろあってラスト、あれないですわ。「しまった。失敗した!」とか、言って〈どか~ん〉とかありえない。その後のオチも呆れるし。彼女のことだけ特別、とかそれってううのか、そんないいかげんな設定で。
監督はリ-・タマホリ。久々の登場だ。彼のアクション映画は信用できる。今回もニコラス節を効かせながら、迫力ある場面をたくさん見せてくれた。僕はこの映画嫌いではない。お正月にのんびり見るには最適の映画だった。この映画を貶す人はきっとニコラスが嫌いな人だ。彼のキャラを許せない人はこの映画を見ないほうがいい。
今回も彼はやってくれた。見ていて笑える。彼が本気になればなるほど映画は暴走する。今回彼が演じたのは、2分後の未来が見える男だ。だからどうした?とは言わないように。凄いよ、ニコラス!と褒めてあげよう。マジックのシーンも楽しい。別におかしなことをしているわけではないのに、なぜか笑ってしまう。
これだけ緊迫感のありそうな話なのに、彼がぼ~っとした顔で登場すると、いっぺんに世界が弛緩する。FBIのジュリアン・ムーアなんて普段はシリアスな芝居をしてる人なのに、実に間抜けに見えるのはニコラスのせいだろう。
彼の能力を使って核兵器の恐怖から800万人の命を守れ、っていう話なのだが、当の本人は運命の女性に恋してそれどころではない。必死になって彼女のハートをゲットしようと涙ぐましい努力中。なのにお邪魔虫のジュリアンたちは彼を捕まえて任務に就かせようと奮闘する。
この大作アクション映画が、ここまで緊張感のない映画でいいはずがない。だが、ニコラスは彼女とのことで必死。しかもとびきりの美女とうまくいくのだ。あの顔で。嘘だろ、と思う。でもけっこう彼は映画に世界ではモテる。いい人だから、というのでは説得力ないが。
終盤、犯人グループに捕まった彼女を助けるためにFBIを従えて戦うシーンはかっこいい。(うそです)分身の術みたいなのを使って敵を探す、とか笑えるシーン満載。2分後が見えるから弾にもあたらないしね。いろいろあってラスト、あれないですわ。「しまった。失敗した!」とか、言って〈どか~ん〉とかありえない。その後のオチも呆れるし。彼女のことだけ特別、とかそれってううのか、そんないいかげんな設定で。
監督はリ-・タマホリ。久々の登場だ。彼のアクション映画は信用できる。今回もニコラス節を効かせながら、迫力ある場面をたくさん見せてくれた。僕はこの映画嫌いではない。お正月にのんびり見るには最適の映画だった。この映画を貶す人はきっとニコラスが嫌いな人だ。彼のキャラを許せない人はこの映画を見ないほうがいい。