快進撃を続ける園子温の新作は昨年の『新宿スワン』の続編。前作がヒットしたから二匹目のドジョウを求められた。で、もちろん引き受ける。やれるものならなんでもやる、というのが今の彼のスタンスなのだろう。オファーがあるなら力尽きるまでやってやろうじゃないか、という心意気で挑んだ(か、どうかは知らないけど)。で、玉砕している。
久々につまらない映画を見た。退屈すぎて途中からどうしようかと困った。しかも上映時間が2時間13分もあるのだ。なかなか終わらない。お話は先が見えてるし、つまらない。じゃぁ、役者たちの力演でも見るか、と思うけど、上手い役者をたくさん使いながらも、まるで生かしきれない。前作があれだけ魅力的だったのは、新宿を舞台にして、ちゃんとスカウトマンたちの生活が描かれていたからだ。もちろん派手な立ち回りはあるけど、それだけではなかった。だけど、今回はそれだけ。これなら主人公がスカウトマンである必要はない。ヤクザにしたほうがすっきりする。まぁ、今の時代やくざ映画はないわ、と思うけど、でも、こういう形でやくざ映画の代用をするのは、もっとつまらない。それにしても浅野忠信を呼んできて、これはないわ、と思う。
2本目にしてもうルーティンワークにしかならないというのはどういうことか。これならまだ『ウシジマくん』のほうがずっと面白い。あちらはもう4本作ったのに、これよりはまだ新鮮だ。ただの殴り合いを延々と見せられてもつまらない。ホステスたちとのやりとりもまるで仕方なく描いた、というレベルで言い訳にもならない。前作の沢尻エリカの代わりに起用されたヒロインのはずの広瀬アリスの立ち位置がまさにこの映画の女たち全体の象徴だ。その存在には何の意味もない。添え物にすらならない。女たちを描く気はない以上この素材に意味はない。
園子温のマジックもここにきて底を尽きたのか、と思わせるほどにつまらない映画に仕上がった。特にクライマックスの(はずの)ホステス対決と、麻薬の取引現場の戦いを同時に見せるシーンのだらだらした描写にはうんざりした。ここまで酷い映画はなかなかない。と、ここまで書きながら僕は決して腹を立てたわけではない。こういう失敗作もたまには悪くないと思うのだ。園子温でも失敗はする。そういうものなのだ。だからこそ、次に彼がどんな手を打ってくるのか、今から楽しみだ。ここまで下手を打って、彼がそれで終わるはずもない。
久々につまらない映画を見た。退屈すぎて途中からどうしようかと困った。しかも上映時間が2時間13分もあるのだ。なかなか終わらない。お話は先が見えてるし、つまらない。じゃぁ、役者たちの力演でも見るか、と思うけど、上手い役者をたくさん使いながらも、まるで生かしきれない。前作があれだけ魅力的だったのは、新宿を舞台にして、ちゃんとスカウトマンたちの生活が描かれていたからだ。もちろん派手な立ち回りはあるけど、それだけではなかった。だけど、今回はそれだけ。これなら主人公がスカウトマンである必要はない。ヤクザにしたほうがすっきりする。まぁ、今の時代やくざ映画はないわ、と思うけど、でも、こういう形でやくざ映画の代用をするのは、もっとつまらない。それにしても浅野忠信を呼んできて、これはないわ、と思う。
2本目にしてもうルーティンワークにしかならないというのはどういうことか。これならまだ『ウシジマくん』のほうがずっと面白い。あちらはもう4本作ったのに、これよりはまだ新鮮だ。ただの殴り合いを延々と見せられてもつまらない。ホステスたちとのやりとりもまるで仕方なく描いた、というレベルで言い訳にもならない。前作の沢尻エリカの代わりに起用されたヒロインのはずの広瀬アリスの立ち位置がまさにこの映画の女たち全体の象徴だ。その存在には何の意味もない。添え物にすらならない。女たちを描く気はない以上この素材に意味はない。
園子温のマジックもここにきて底を尽きたのか、と思わせるほどにつまらない映画に仕上がった。特にクライマックスの(はずの)ホステス対決と、麻薬の取引現場の戦いを同時に見せるシーンのだらだらした描写にはうんざりした。ここまで酷い映画はなかなかない。と、ここまで書きながら僕は決して腹を立てたわけではない。こういう失敗作もたまには悪くないと思うのだ。園子温でも失敗はする。そういうものなのだ。だからこそ、次に彼がどんな手を打ってくるのか、今から楽しみだ。ここまで下手を打って、彼がそれで終わるはずもない。