1 やわらかい生活 (広木隆一)
2 紀子の食卓 (園子温)
3 ニューワールド (テレンス・マリック)
4 青春漫画 (イ・ハン)
5 間宮兄弟 (森田芳光)
6 女は男の未来だ (ホン・サンス)
7 武士の一分 (山田洋次)
8 時をかける少女 (細田守)
9 僕の大事なコレクション(リーブ・シュライバー)
10 ブロークバックマウンテン(アン・リー)
11 夜のピクニック (長澤雅彦)
12 虹の女神 (熊沢尚人)
13 イカとクジラ (ノア・バームバック)
14 地下鉄に乗って (篠原哲雄)
15 フラガール (李相日)
16 プロミス・無極 (チェン・カイコー)
17 パプリカ (今敏)
18 ストロベリー・ショート・ケイクス(矢崎仁司)
19 仰げば尊し (市川準)
20 愛より強い旅 (トニー・ガリノフ)
21~30 父親たちの星条旗 (クリント・イーストウッド)
グエムル・漢江の怪物(ポン・ジュノ)
王の男 (イ・ジュンイク)
花よりもなほ(是枝裕和)
欲望 (篠原哲雄)
恋愛の目的 (ハン・ジェリム)
博士の愛した数式(小泉堯史)
明日の記憶 (堤幸彦)
ラブ・コン (石川北二)
トンマッコルにようこそ(パク・クァンヒョン)
嫌われ松子の一生 (中島哲也)
今年は161本劇場で見た。ベスト作品を選ぶと、見事なまでに、日本映画が並んでしまう。30位までで17本である。これに韓国映画の6本を加えると30位までで、全体の7割を超えてしまう。アメリカ映画だって見ていないわけではないのだが、結局こういうことになってしまうのが、今の映画界の現状である。
そんな中で、テレンス・マリックの『ニューワールド』が見れたのは大きい。この作品を失敗作と、こき下ろす人も多いようだが、マリックはいつもの姿勢を貫いている。この妥協のなさ、そして、描かれる美しい哀しみ。『シンレッドライン』や『天国の日々』と比較しても遜色はない。僕には同じように、心から美しい映画だと映った。
ベスト10の9,10位にアメリカ映画を入れることが出来たのはうれしい。とはいえ、アン・リーは台湾出身の監督であり、リーブ・シュライバーの映画の舞台はウクライナだし、純粋にアメリカ映画らしい映画は、『イカとクジラ』、『父親たちの星条旗』くらいしかない。(ワースト10ならアメリカ映画らしい映画が並ぶのだが)
1,2位の2本は今年を代表する大傑作。広木隆一、園子温という日本映画界ではまだまだ異端の才能が続々と傑作を作り続けていることを、一般の観客は全く知らない。まぁ仕方ないことかもしれないが、淋しい限りだ。どんなに優れた映画であっても、観客に見られなかったなら意味がない。
そんな中で、このベスト30に入れた映画の中には、何本か大ヒットした作品も含まれるのは嬉しい。韓国でメガヒットとなった3本、日本でスマッシュヒットとなった5本を含むベスト30を選出できたのは、「いい映画は必ずしも大ヒットしない、というわけでもない」と証明できた事になる。この微妙な言い回しを気にして欲しい。
次点に、もしあと1本と言われたら、いろんな思いを込めて、書き留めておきたい作品を入れた。あの文句なしの大傑作『下妻物語』をさらに推し進めたら、こんな映画になってしまったという怪作。
2 紀子の食卓 (園子温)
3 ニューワールド (テレンス・マリック)
4 青春漫画 (イ・ハン)
5 間宮兄弟 (森田芳光)
6 女は男の未来だ (ホン・サンス)
7 武士の一分 (山田洋次)
8 時をかける少女 (細田守)
9 僕の大事なコレクション(リーブ・シュライバー)
10 ブロークバックマウンテン(アン・リー)
11 夜のピクニック (長澤雅彦)
12 虹の女神 (熊沢尚人)
13 イカとクジラ (ノア・バームバック)
14 地下鉄に乗って (篠原哲雄)
15 フラガール (李相日)
16 プロミス・無極 (チェン・カイコー)
17 パプリカ (今敏)
18 ストロベリー・ショート・ケイクス(矢崎仁司)
19 仰げば尊し (市川準)
20 愛より強い旅 (トニー・ガリノフ)
21~30 父親たちの星条旗 (クリント・イーストウッド)
グエムル・漢江の怪物(ポン・ジュノ)
王の男 (イ・ジュンイク)
花よりもなほ(是枝裕和)
欲望 (篠原哲雄)
恋愛の目的 (ハン・ジェリム)
博士の愛した数式(小泉堯史)
明日の記憶 (堤幸彦)
ラブ・コン (石川北二)
トンマッコルにようこそ(パク・クァンヒョン)
嫌われ松子の一生 (中島哲也)
今年は161本劇場で見た。ベスト作品を選ぶと、見事なまでに、日本映画が並んでしまう。30位までで17本である。これに韓国映画の6本を加えると30位までで、全体の7割を超えてしまう。アメリカ映画だって見ていないわけではないのだが、結局こういうことになってしまうのが、今の映画界の現状である。
そんな中で、テレンス・マリックの『ニューワールド』が見れたのは大きい。この作品を失敗作と、こき下ろす人も多いようだが、マリックはいつもの姿勢を貫いている。この妥協のなさ、そして、描かれる美しい哀しみ。『シンレッドライン』や『天国の日々』と比較しても遜色はない。僕には同じように、心から美しい映画だと映った。
ベスト10の9,10位にアメリカ映画を入れることが出来たのはうれしい。とはいえ、アン・リーは台湾出身の監督であり、リーブ・シュライバーの映画の舞台はウクライナだし、純粋にアメリカ映画らしい映画は、『イカとクジラ』、『父親たちの星条旗』くらいしかない。(ワースト10ならアメリカ映画らしい映画が並ぶのだが)
1,2位の2本は今年を代表する大傑作。広木隆一、園子温という日本映画界ではまだまだ異端の才能が続々と傑作を作り続けていることを、一般の観客は全く知らない。まぁ仕方ないことかもしれないが、淋しい限りだ。どんなに優れた映画であっても、観客に見られなかったなら意味がない。
そんな中で、このベスト30に入れた映画の中には、何本か大ヒットした作品も含まれるのは嬉しい。韓国でメガヒットとなった3本、日本でスマッシュヒットとなった5本を含むベスト30を選出できたのは、「いい映画は必ずしも大ヒットしない、というわけでもない」と証明できた事になる。この微妙な言い回しを気にして欲しい。
次点に、もしあと1本と言われたら、いろんな思いを込めて、書き留めておきたい作品を入れた。あの文句なしの大傑作『下妻物語』をさらに推し進めたら、こんな映画になってしまったという怪作。