劇団ショウダウンの林遊眠さんによる一人芝居だ。ナツメクニオさんの作、演出によるこの作品は、小劇場で見せる芝居であることの魅力を最大限にまで引き出している。こういう芝居が見たかった、と思った。「小」であることの意味を履き違えた芝居が多い中、この作品は「小」の持つ可能性を極限まで極めようとする。何よりもまず、この船場サザンシアターの贅沢な空間をここまで活かしきったことを褒め称えたい。こんなふうに使ってこそ、この劇場の存在意義がある。
狭さは広さだ。闇と光を武器にして、演劇だからこそ可能な世界を提示する。舞台には林遊眠しかいない。最初から最後まで彼女ひとりだ。彼女が語るお話に耳を傾ける。まるでおとぎ話のようなそれはやがて、グロテスクな色彩を帯び、残酷なドラマを形作る。彼女に当てられる照明が彼女を輝かせる。光に彩られた舞台はその背後にある闇を際立たせる。底知れぬ闇の広がりに恐怖する。この小さな空間が宇宙のような広さを見せる瞬間がこの作品の凄さだ。
これはひとりの少女が見た世界のお話。マンホールの底で暮らしていた彼女は、魚の両親に育てられた。でも、2人が死んでしまい、ひとりぼっちになる。ネズミに導かれ、外の世界へと出る。だが、そこは彼女にとって幸福な場所ではない。捕獲された彼女は実験材料にされ、見世物になる。そんな中で、ひとりの青年に恋をする。
この作品の最大の魅力は彼女を輝かせるためだけに作品が奉仕することにある。お話自体はたわいもない。だが、このありきたりな世界が、彼女の懸命な演技に支えられて、奇跡の輝きを見せる。作品はただ目の前にいるヒロインを見つめるためだけの至福の時間を提示する。作り手と演者の信頼関係によって築かれたその世界を観客は見守るという幸福を手にする。
狭さは広さだ。闇と光を武器にして、演劇だからこそ可能な世界を提示する。舞台には林遊眠しかいない。最初から最後まで彼女ひとりだ。彼女が語るお話に耳を傾ける。まるでおとぎ話のようなそれはやがて、グロテスクな色彩を帯び、残酷なドラマを形作る。彼女に当てられる照明が彼女を輝かせる。光に彩られた舞台はその背後にある闇を際立たせる。底知れぬ闇の広がりに恐怖する。この小さな空間が宇宙のような広さを見せる瞬間がこの作品の凄さだ。
これはひとりの少女が見た世界のお話。マンホールの底で暮らしていた彼女は、魚の両親に育てられた。でも、2人が死んでしまい、ひとりぼっちになる。ネズミに導かれ、外の世界へと出る。だが、そこは彼女にとって幸福な場所ではない。捕獲された彼女は実験材料にされ、見世物になる。そんな中で、ひとりの青年に恋をする。
この作品の最大の魅力は彼女を輝かせるためだけに作品が奉仕することにある。お話自体はたわいもない。だが、このありきたりな世界が、彼女の懸命な演技に支えられて、奇跡の輝きを見せる。作品はただ目の前にいるヒロインを見つめるためだけの至福の時間を提示する。作り手と演者の信頼関係によって築かれたその世界を観客は見守るという幸福を手にする。
素晴らしいスタッフさんたちに支えられて、みんなの力が集結して、あの舞台に立たせて頂いたと思っています。
そしてこのような感想を持って頂けたこと。感謝感謝です★
終演時にも聞かせて頂いたご感想は、とても嬉しく、次への活力になりましたv
これからも、もっともっと素敵な作品を届けられるよう、精進します★
是非見守っててくださいっ★
本当にありがとうございました☆☆