これだけのスケールの作品を作り上げる。今年の金蘭会は、2時間20分に及ぶ大作で、歌あり、踊りありの壮大なスケールの作品に挑んだ。10年前にも演じたこの作品に再び挑戦した。松尾スズキの毒を撒き散らしながら展開する壮大で恐ろしいお話を、高校生の少女たちが、堂々と演じる。
10年間監禁されていたケガレという女と、もうひとりの彼女であるミサという女のドラマがリンクしていく。そこは「もうひとつの日本」。そこで起きるすさまじい物語は、それだけで観客を震撼とさせる。そんな荒唐無稽なドラマの背景となる世界観が、くっきりと立ち上がるのも見事だ。
錯綜とするストーリーは何が何だか分からない。ただその禍々しさと、圧倒的な迫力に引き込まれる。演劇の力に平伏す。芝居とは本来こういうものなのだ。わけのわからないリアルに翻弄されているうちにラストまで連れて行かれる。
10年間監禁されていたケガレという女と、もうひとりの彼女であるミサという女のドラマがリンクしていく。そこは「もうひとつの日本」。そこで起きるすさまじい物語は、それだけで観客を震撼とさせる。そんな荒唐無稽なドラマの背景となる世界観が、くっきりと立ち上がるのも見事だ。
錯綜とするストーリーは何が何だか分からない。ただその禍々しさと、圧倒的な迫力に引き込まれる。演劇の力に平伏す。芝居とは本来こういうものなのだ。わけのわからないリアルに翻弄されているうちにラストまで連れて行かれる。