習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

-IST零番舘プロデュース『log book』

2008-08-01 19:44:41 | 演劇
 後半の40分程しか見れなかった。残念で仕方ない。だが、この作品の雰囲気は十分に伝わってきた。凄いものを見た、という印象に誤りはあるまい。この自由奔放な世界は芝居とも、ロックコンサートとも、コントとも、前衛劇とも、違うし、でもそうだとも言える。もちろんパフォーマンスだなんて言わない。そんな便利な言葉で括るほど単純ではない。

 混沌とした世界が寺山修司というテキストを前提に展開される。昨年テラヤマ博で上演されたウォーリー木下さんの『書を捨てよ町に出よう、とか』を改訂し、銀幕遊學◎レプリカントの佐藤香聲さんが新たに作り直したものだ。だから、骨格は同じだ。しかし、佐藤さんは自作の『レミング』での試みをさらに推し進めて、お話の枠組みを撤廃したなかで、イメージとしての寺山を再構築する。

 かのうとおっさんによるセクシー先生のコントなんてなんでここにそんなのがきちんと収まってしまうのか、よくわからないくらいの凄さだ。

 最初から見れなかったのが、本当に残念でならない。悔しい。

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