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映画・演劇のレビュー

劇団ひこひこ『宇宙刑事ジゴゾグギガダバン』

2008-08-01 19:35:12 | 演劇
 こういうお芝居がこの世界には確かに存在するのだなぁ、という当たり前のことに感動した。大人たちが無邪気にこういうヒーロー物のキャラクターショーのようなことを嬉々として楽しんでいる。その姿はおぞましいようでもあり、でも本人たちはとても楽しそうで、それが何より大事、なんて思う。今回で第20回公演らしい。よく続いたものだ。本当に立派だ。好きなことを続けていく。そのエネルギーに敬服する。

 芝居自身はほんとにばかばかしい。でも、それが彼らの望むことなのだ。嫌なら見なければいい。それだけのことなのだろう。だから、これからも頑張ってもらいたい。

 正直言って、僕はこういうのは苦手で、なんだか辛かった。2時間が苦痛だった。テンポも悪いし、ベタなギャグとか、お約束の展開とか、お決まりのストーリーから1歩も出ないし。でも好きな人にはたまらないのだろう。

 ターミネーターもどきの宇宙刑事の登場シーンとか、ワカクサ4姉妹が、地球征服に来たのに、まずユニバで遊ぶとか、そういうネタでかなり引っ張るのはそれなりに楽しい。だが、それ以外の場面はつらい。コスチュームとかは凄いし、役者たちのなりきり振りもなかなかだ。だが、芝居としての発見は当然のことだが、ここには何もない。

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