カフカをハネケが映画化する。ナレーションを多用して、原作を紙芝居として映画にする。ストーリーには起伏がなく、不条理な出来事を淡々と見せていくだけだ。
もう少しメリハリを付けなくては、眠くなってしまう。でも、そうはしてくれない。ただ、原作をなぞって行くばかりである。そして、未完の小説のまま、映画も未完の状態でいきなり終わる。こんなところでやめにされたら、見ている方はたまらない。でも、ハネケはそんなことにはお構いなしだ。
この小説のどんなところにハネケが興味を持ったのかは、よく解るが、それでもハネケがこれを映画にする必要性はあまり感じられない。いつもの過激な彼の映画を見慣れた目に、この文芸大作は、どうにも馴染めない。
雪に閉ざされた町にやって来た測量技師は、本来の仕事をさせてもらえないまま、いつまでも生殺しにされ時を過ごす。城にはきっと永遠に辿り着かない。いつまでも同じところをぐるぐる回るばかりだ。
最初彼は不安を感じ、一体自分はどうなっていくのだろうか、と思う。しかし、徐々にこのとんでもない状況に慣れていく。もう何も起きないということに動じることはない。映画は後半つまらなくなるのは当然のことだ。驚きはもうなく、ここには不条理な日常しかないからである。
もう少しメリハリを付けなくては、眠くなってしまう。でも、そうはしてくれない。ただ、原作をなぞって行くばかりである。そして、未完の小説のまま、映画も未完の状態でいきなり終わる。こんなところでやめにされたら、見ている方はたまらない。でも、ハネケはそんなことにはお構いなしだ。
この小説のどんなところにハネケが興味を持ったのかは、よく解るが、それでもハネケがこれを映画にする必要性はあまり感じられない。いつもの過激な彼の映画を見慣れた目に、この文芸大作は、どうにも馴染めない。
雪に閉ざされた町にやって来た測量技師は、本来の仕事をさせてもらえないまま、いつまでも生殺しにされ時を過ごす。城にはきっと永遠に辿り着かない。いつまでも同じところをぐるぐる回るばかりだ。
最初彼は不安を感じ、一体自分はどうなっていくのだろうか、と思う。しかし、徐々にこのとんでもない状況に慣れていく。もう何も起きないということに動じることはない。映画は後半つまらなくなるのは当然のことだ。驚きはもうなく、ここには不条理な日常しかないからである。