これが4回目の公演となるらしい。神原さんの初期作品で5年ぶりの再演である。彼女は機会があるたびにこの作品を繰り返し上演する。彼女にとってとても大事なものだからだ。あんなにも多作で次から次へと新作を書き続ける彼女なのだから、再演をしなくても新作上演でもいいはずなのに、そうはしない。今回浮狼舎が復活して、新人もたくさん入ったことで、彼らの訓練を兼ねての公演を打つ。
それならなおさら可愛い彼らへのご祝儀として、彼らに合わせたあて書きをしてあげてもよさそうなところだ。だが、そうではなく、可愛い新しい仲間のためにだからこそ、この大事な作品を彼らに与えるのだ。これを演じさせてあげる。それこそが彼らへのご祝儀になるし、浮狼舎の仲間入りを本格的に認めるための試練にもなる。ということで、それが今回の「のりうち公演」なのだ。
テキストとして、彼女は当然のようにこの作品を使う。それは彼女にとって大事な作品であるから、という理由だけではなく、このシンプルな作品が、神原ワールドの原点だからであろう。これは単純だからこそ、胸を打つ。役者たちも演じていてきっと気持ちが入りやすいのだろう。簡単なストーリーからは主人公の純粋な想いがしっかり伝わってくる。
1時間15分という長さもいい。ドラマ構成がストレートで、でもここには神原さんのお芝居のエキスがすべて詰め込まれてある。彼女の求めるもの、彼女らしさ、それがぎっしり詰まっている。相変わらずみんな死んでいくのもそうだし。神原さんのロマンのオリジンがここにはある。
なにかあれば何度でも、ここに帰ればいい。そうすればまた、やっていける。浮狼舎のひよこたちはとてもよくやっている。今回の公演を通して神原スピリッツを注入されて、次回公演ではもっももっと自由に羽ばたけるのではないか。それは神原さんにとっても同じであろう。若いキャストたちの『翠鬼』を見ることで、自分もまた、一歩先へと前進できたはずなのだ。こんなふうにして、ともに歩むことが劇団にとっても大事なことなのだ。
それならなおさら可愛い彼らへのご祝儀として、彼らに合わせたあて書きをしてあげてもよさそうなところだ。だが、そうではなく、可愛い新しい仲間のためにだからこそ、この大事な作品を彼らに与えるのだ。これを演じさせてあげる。それこそが彼らへのご祝儀になるし、浮狼舎の仲間入りを本格的に認めるための試練にもなる。ということで、それが今回の「のりうち公演」なのだ。
テキストとして、彼女は当然のようにこの作品を使う。それは彼女にとって大事な作品であるから、という理由だけではなく、このシンプルな作品が、神原ワールドの原点だからであろう。これは単純だからこそ、胸を打つ。役者たちも演じていてきっと気持ちが入りやすいのだろう。簡単なストーリーからは主人公の純粋な想いがしっかり伝わってくる。
1時間15分という長さもいい。ドラマ構成がストレートで、でもここには神原さんのお芝居のエキスがすべて詰め込まれてある。彼女の求めるもの、彼女らしさ、それがぎっしり詰まっている。相変わらずみんな死んでいくのもそうだし。神原さんのロマンのオリジンがここにはある。
なにかあれば何度でも、ここに帰ればいい。そうすればまた、やっていける。浮狼舎のひよこたちはとてもよくやっている。今回の公演を通して神原スピリッツを注入されて、次回公演ではもっももっと自由に羽ばたけるのではないか。それは神原さんにとっても同じであろう。若いキャストたちの『翠鬼』を見ることで、自分もまた、一歩先へと前進できたはずなのだ。こんなふうにして、ともに歩むことが劇団にとっても大事なことなのだ。
手前味噌ですが若手はこの1年で随分伸びたと思います。この戯曲をやってもいいと神原が判断したのもそのあたりだったと思います。まあ何かがつかめるのは何年か先だと思いますがこれからもあたたかく見守ってやってください。
同時に中堅もかなり伸びてるんですよ。引っ張っていこうっていう自覚が(今さらといえば今さらですが)芽生えているんです。そのあたりもご注目いただければと思います。
あたたかいコメントありがとうございました。
実は使用曲を集めたサントラを作ったのですが、そのレーベルにこの文章を転載させていただきたいのですがいかがでしょうか。不都合がございましたらお知らせください。よろしくお願いいたします。