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映画・演劇のレビュー

『メン・イン・ブラック3』

2012-06-30 22:22:32 | 映画
 ばかばかしい映画である。そんなこと、見る前から、ちゃんとわかっている。観客もそれを望んでいるし。疲れているときには、小難しい映画ではなく、こういうスカッとさせてくれる映画がうれしい。派手で、楽しくて、ちょっとほろっとさせてくれて、映画の王道をいくハリウッド娯楽大作。必要なところに、ちゃんと大予算を注ぎ込む。無駄なお金の使い方はしない。ちゃんと湯水のように使って、楽しませる。正しい映画なのだ。

 宇宙人が人間と共存する世界で、凶悪な宇宙人を捕獲するのが仕事の2人組。黒服、黒サングラスのいつもの2人。トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスだ。例によって、彼らが大都会を舞台にして、大暴れする。今回は歴史を書き換えてトミー・リー・ジョーンズが、死んでしまった世界を作った犯人を追って、過去に戻って、40年前の若き日のトミー・リー・ジョーンズ(ジョシュ・ブローリンが演じる)とともに、凶悪犯と戦うウィル・スミスが、主人公になる。

 例によって3Dだ。今ではこういうイベントムービーは3Dにするのが、お約束になっている。まぁ、それはそれで悪くはない。話に特別なひねりはない。素直が一番。こういう当然の展開で、安心して見ていられるのが、いい。108分、何も考えずに、ただ、2人の活躍を見ているだけ。トミー・リー・ジョーンズは中抜けして、最後まで出てこないけど、それも今回のお約束だから、問題ない。のんびりポップコーン片手に、たわいもないこの映画に一喜一憂するのも、映画のひとつの楽しみ方だろう。


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