4話からなる短編連作なのだが、これも『ビカルディーの三度』と同じようになんとも言い難い話ばかりだ。『メンソールベイベ』は『ハッシュ』や『きらきらひかる』(2本とも素晴らしい映画だ。まだ見た事がない人はぜひレンタルしよう!)を思わせる愛し合う男2人とそこに入り込む女1人のホモ恋愛もの。続く『夕焼けブランコ』は女装癖のある男と父親に性的虐待を受けている12歳の少女とのSM的純愛もの。『アメ車とグルメと太陽と』は2人のとても綺麗な過食症女たちとの友情もの。そして、最後の『スナヲナキミト』はレズの女とノーマルな男との擬似恋愛もの。
なんか安っぽい言い方でわかりやすく、安易にまとめるとそんな風になるかな、と思うが、そういう言い方がこの作品にはなんだか似合う。高尚な理論なんて言わない。自然にこういうこともあるだろ、と思わせるように書いてる。
だから、読みながらこういう形の恋もありだな、となんだか心が広くなるのを感じた。最近、何でもありだから、なにを見てもあまり驚かない。それってただの不感症なんだろうか。よくわかんないけど、これはさらりと読めて楽しめた。そんなことないだろ、なんて思わないし、さすが『ライトノベル界注目すべき作家」(と帯か何かに書いてあった)だ。ばかな、と思わさないで最後まで素直に読ます力がある。「だから、なんだ」とは思わないが、この軽さは悪くない。軽薄でもないし、内容自体は誠実だし嫌いではない。ここにそれ以上のものを求める気はしないが、それで充分。
なんか安っぽい言い方でわかりやすく、安易にまとめるとそんな風になるかな、と思うが、そういう言い方がこの作品にはなんだか似合う。高尚な理論なんて言わない。自然にこういうこともあるだろ、と思わせるように書いてる。
だから、読みながらこういう形の恋もありだな、となんだか心が広くなるのを感じた。最近、何でもありだから、なにを見てもあまり驚かない。それってただの不感症なんだろうか。よくわかんないけど、これはさらりと読めて楽しめた。そんなことないだろ、なんて思わないし、さすが『ライトノベル界注目すべき作家」(と帯か何かに書いてあった)だ。ばかな、と思わさないで最後まで素直に読ます力がある。「だから、なんだ」とは思わないが、この軽さは悪くない。軽薄でもないし、内容自体は誠実だし嫌いではない。ここにそれ以上のものを求める気はしないが、それで充分。