先月の『ホワイトの巻』に続く第2弾だ。先のvol.1にも書いたが、この公演はなんと9ヶ月続く。たかせさん自身が、今回のMCで喋っていたけど、こんなにも大変なことをしなければよかった、というのは実感だろう。考えたときには、大丈夫だ、と思った、だろう。僕もそう思う。彼らならそれくらいのこと、大丈夫、と。でも、これは思った以上に大変なことだ。そのことが、今回の2作目で実感できた。
つまらなかった、なんてわけでは断じてない。楽しかった。当たり前だ。たかせさんが自信を持ってやるのだ、それがつまらないわけはないではないか。しかし、今回、そんな彼がいきなり行き詰まる。彼は正直だからそうなる。すべて完成度の高いものを提示できるわけはない。それどころかデコボコがあったほうが、楽しい。でも、彼は真面目だから、ついつい全力を出してしまう。その結果自分で自分の首を絞めることとなる。いきなり、2作目で馬脚を現すこととなった。(えっ?)
でも、僕はそんなたかせさんが好きだ。裏表がない。いつだって全力投球。手を抜けない。だからしんどい。出来ることなら、もう少しずるくなったほうがよい。でも、ずるいたかせさんはたかせさんじゃない。だから、これでいいのだ。
でも、きっとこれからまだまだ様ざまな紆余曲折を遂げて、最後の12月(9作目)へとボロボロになりながらたどり着くことだろう。絶対に見逃すことなく詳細にレポートしていきたい。(と、今、ここに書きながら実は来月は見に行けそうにない。ほかの予定が入ってしまったからだ。キャンセル出来るのならしたいけど、難しい。やばい。)
今回の問題点はまず、ブラックに拘りすぎたからだ。しかも、ブラックには様々な局面がある。なのに、それを一面的に捉え、展開させてしまった。その結果、作品が思ったようには弾まない。というか、弾まないような作品を作ってしまったのだ。それが、ブラックというテーマ故なのである。笑えない、わけではない。ちゃんと笑える。でも、もっとバリエーションに富んだ笑いを提供できたはずなのに、あまりに直線的過ぎた。
最初のしりとり(『悲しりとり』)は、攫みとしてうまい。ただ、ずっとしりとりをするだけ。それだけで、オチにまで持ち込む。応援団、ホームレス、シド&ナンシーと、快調だ。さらには、暗黒舞踏を笑い飛ばすバカな芝居を経て、最後のお通夜(『お通夜は踊る。』)でしっかり締める。最初のエピソードとちゃんとリンクする。構成も見事。こう書けばまるでこの作品は完全じゃないか、と思わせる。確かにその通りなのだ。しかし、それが、今回の作品の弱点となっている。難しいことだ。最初に書いたように、たかせさんの「優等生」的な部分が作品から破綻を奪い、物足りなさを生む。破壊的な魅力がない。本人もそこをもどかしく思っているはずだ。安定は作品から、「何か」を奪う。サムシングを失うのは怖いことだ。
この作品のあと、逆襲の6月(たぶん)、ネイビーブルーの巻ではどういう展開を見せるのか予断を許さない。(ということで、今回宣伝のため、写真はvol.3のデザインを付けて見た)
つまらなかった、なんてわけでは断じてない。楽しかった。当たり前だ。たかせさんが自信を持ってやるのだ、それがつまらないわけはないではないか。しかし、今回、そんな彼がいきなり行き詰まる。彼は正直だからそうなる。すべて完成度の高いものを提示できるわけはない。それどころかデコボコがあったほうが、楽しい。でも、彼は真面目だから、ついつい全力を出してしまう。その結果自分で自分の首を絞めることとなる。いきなり、2作目で馬脚を現すこととなった。(えっ?)
でも、僕はそんなたかせさんが好きだ。裏表がない。いつだって全力投球。手を抜けない。だからしんどい。出来ることなら、もう少しずるくなったほうがよい。でも、ずるいたかせさんはたかせさんじゃない。だから、これでいいのだ。
でも、きっとこれからまだまだ様ざまな紆余曲折を遂げて、最後の12月(9作目)へとボロボロになりながらたどり着くことだろう。絶対に見逃すことなく詳細にレポートしていきたい。(と、今、ここに書きながら実は来月は見に行けそうにない。ほかの予定が入ってしまったからだ。キャンセル出来るのならしたいけど、難しい。やばい。)
今回の問題点はまず、ブラックに拘りすぎたからだ。しかも、ブラックには様々な局面がある。なのに、それを一面的に捉え、展開させてしまった。その結果、作品が思ったようには弾まない。というか、弾まないような作品を作ってしまったのだ。それが、ブラックというテーマ故なのである。笑えない、わけではない。ちゃんと笑える。でも、もっとバリエーションに富んだ笑いを提供できたはずなのに、あまりに直線的過ぎた。
最初のしりとり(『悲しりとり』)は、攫みとしてうまい。ただ、ずっとしりとりをするだけ。それだけで、オチにまで持ち込む。応援団、ホームレス、シド&ナンシーと、快調だ。さらには、暗黒舞踏を笑い飛ばすバカな芝居を経て、最後のお通夜(『お通夜は踊る。』)でしっかり締める。最初のエピソードとちゃんとリンクする。構成も見事。こう書けばまるでこの作品は完全じゃないか、と思わせる。確かにその通りなのだ。しかし、それが、今回の作品の弱点となっている。難しいことだ。最初に書いたように、たかせさんの「優等生」的な部分が作品から破綻を奪い、物足りなさを生む。破壊的な魅力がない。本人もそこをもどかしく思っているはずだ。安定は作品から、「何か」を奪う。サムシングを失うのは怖いことだ。
この作品のあと、逆襲の6月(たぶん)、ネイビーブルーの巻ではどういう展開を見せるのか予断を許さない。(ということで、今回宣伝のため、写真はvol.3のデザインを付けて見た)