ようやくこの映画を見た。一刻も早くこのあほらしい映画を目撃したかった。いくらなんでも、これはないだろ、と思った。今年一番の「とんでも(ない)」映画ではないか、と期待した。
最初この映画の予告編を見たときの衝撃は忘れない。冗談だろ、と思った。この安直なタイトルも凄いが、そのバカバカしい設定に驚いた。しかも、もちろん、内容はタイトルそのまんまだし。ここには想像力の入り込む隙間もない。そのくせ、では、具体的にどういう内容が展開されるのか。あまりにストレートで、反対に想像がつかないほどだ。実際見始めて、ここまで先の展開が読めない映画だとは、と驚くことになる。普通ならもっと意外性のある展開を踏むだろうという予想をこの映画は見事に裏切るのだ。要するに結局は、まるで意外性がない!これはまんま西部劇なのである。
荒野の真ん中で記憶喪失の男が倒れているシーンから始まる。本編のヒーロー、ダニエル・クレイグだ。彼は自分が誰なのか、何をしてきたのか、まるでわからない。でも、手には変なブレスレットが嵌っている。しかも、それがまた頑丈で、外そうとして石で叩くのだがびくともしない。そんな彼がふらりとある町にやってくる。この町は、ひとりの男(そう、ハリソンフォードだ!)が牛耳っている。男はは暴れているハリソンのバカ息子を痛めつける。当然父親である彼がやってきて、2人は争うことになる。もうどこにでも掃いて捨てるほどあるワンパターンの展開なのだ。だが、そこに突然、エイリアンの飛行物体が現れて、町の人を襲う。ありえない。これでは別々の2本の映画が1本の中に同居しているって、感じである。
西部劇とSFという組み合わせはバカげているが、それをまるで平気で、シリアスにやる。ふざけている感じは一切ない。どこまでもこのタッチを貫いていく。B級映画テイストなのに、超大作なのだ。でも、やってることはB級映画でしかない。そのアンバランスが凄い。演じ手も、作り手も大真面目で、そこがいい。誰かが、これは冗談です、と言ったりしたらすべてがおじゃんになる。そんな映画なのだ。だから、この設定のまま最後まで、やる。
後半は追跡パターン。これも西部劇ならおなじみのワンパターンだ。ただ追いかけるのがエイリアン一味というのが、新機軸だが、でも、それもどうだかなぁ、と思う。女やら、犬に子供も一緒に追う。さらには列車強盗一味やインディアンも出てきて、でも最後にはみんなで力を合わせて戦うというのも、なんだかバカバカしいくらいの定石。今時こんな事を映画で見せるなんて、ない。結局最後までB級西部劇のままである。
まるでこれではSFじゃあない。ストーリーには何一つ仕掛けはない。潔いくらいにワンパターンを踏襲する。ヒーローは敵のならず者(エイリアンだけど)を倒した後、みんなから惜しまれて去っていく。
トップスターの2枚看板(ダニエル・クレイグとハリソン・フォード)という往年のハリウッド映画のパターンを踏み、しかも、西部劇の王道を行くストーリーである。大予算の超大作なのに、こんなにも素朴で、ほのぼのとした作品。ありえないことだらけで、それをちゃんと狙って作っている。あまりに予想通りの展開でびっくりしたが、悪い映画ではない。まぁよくもないけど。
最初この映画の予告編を見たときの衝撃は忘れない。冗談だろ、と思った。この安直なタイトルも凄いが、そのバカバカしい設定に驚いた。しかも、もちろん、内容はタイトルそのまんまだし。ここには想像力の入り込む隙間もない。そのくせ、では、具体的にどういう内容が展開されるのか。あまりにストレートで、反対に想像がつかないほどだ。実際見始めて、ここまで先の展開が読めない映画だとは、と驚くことになる。普通ならもっと意外性のある展開を踏むだろうという予想をこの映画は見事に裏切るのだ。要するに結局は、まるで意外性がない!これはまんま西部劇なのである。
荒野の真ん中で記憶喪失の男が倒れているシーンから始まる。本編のヒーロー、ダニエル・クレイグだ。彼は自分が誰なのか、何をしてきたのか、まるでわからない。でも、手には変なブレスレットが嵌っている。しかも、それがまた頑丈で、外そうとして石で叩くのだがびくともしない。そんな彼がふらりとある町にやってくる。この町は、ひとりの男(そう、ハリソンフォードだ!)が牛耳っている。男はは暴れているハリソンのバカ息子を痛めつける。当然父親である彼がやってきて、2人は争うことになる。もうどこにでも掃いて捨てるほどあるワンパターンの展開なのだ。だが、そこに突然、エイリアンの飛行物体が現れて、町の人を襲う。ありえない。これでは別々の2本の映画が1本の中に同居しているって、感じである。
西部劇とSFという組み合わせはバカげているが、それをまるで平気で、シリアスにやる。ふざけている感じは一切ない。どこまでもこのタッチを貫いていく。B級映画テイストなのに、超大作なのだ。でも、やってることはB級映画でしかない。そのアンバランスが凄い。演じ手も、作り手も大真面目で、そこがいい。誰かが、これは冗談です、と言ったりしたらすべてがおじゃんになる。そんな映画なのだ。だから、この設定のまま最後まで、やる。
後半は追跡パターン。これも西部劇ならおなじみのワンパターンだ。ただ追いかけるのがエイリアン一味というのが、新機軸だが、でも、それもどうだかなぁ、と思う。女やら、犬に子供も一緒に追う。さらには列車強盗一味やインディアンも出てきて、でも最後にはみんなで力を合わせて戦うというのも、なんだかバカバカしいくらいの定石。今時こんな事を映画で見せるなんて、ない。結局最後までB級西部劇のままである。
まるでこれではSFじゃあない。ストーリーには何一つ仕掛けはない。潔いくらいにワンパターンを踏襲する。ヒーローは敵のならず者(エイリアンだけど)を倒した後、みんなから惜しまれて去っていく。
トップスターの2枚看板(ダニエル・クレイグとハリソン・フォード)という往年のハリウッド映画のパターンを踏み、しかも、西部劇の王道を行くストーリーである。大予算の超大作なのに、こんなにも素朴で、ほのぼのとした作品。ありえないことだらけで、それをちゃんと狙って作っている。あまりに予想通りの展開でびっくりしたが、悪い映画ではない。まぁよくもないけど。