香港映画『天使の眼、野獣の街』のリメイクである。(なんとラストではオリジナルの主役であるサイモン・ヤムがゲスト出演している)オリジナルよりもスタイリッシュな作品となった。都会の迷路を、監視カメラを通して確実に明確なものとして捉え、犯人を静かに追い詰めていく。クールな作品になった。
情報化社会が犯罪捜査を変えた。監視カメラを駆使して、犯人を捜し出す。事件は捜査室の中だけで完結しそうな勢いなのだが、実際にはそうではない。捜査官たちは捜査室と連携して自分の足で犯人たちを追い詰めていく。派手なアクションもちゃんとある。だが、全体的には地味な映画にも見える。だが、そこが作品をクールなものにする。
そう、映画全体の感触が先にも書いたように実にクールなのだ。この感触はリック・ベッソンの傑作『ニキータ』に似ている。ひとりの少女のような女が、上司となる男とともに犯人を追い詰めていく、という図式が似ていたからか。
ただこの映画の主人公は単独行動ではなくチームで戦う。だが、チームといえども行動はいつもひとりだ。暑苦しい仲間意識とか団結とかは描かれない。主人公はハン・ヒョジュ。彼女が素晴らしい。そして彼女をサポートするソル・ギョングとそのチーム。彼らに立ちはだかる冷酷非情な敵はチョン・ウソン。3人がそれぞれとてもいいから、映画は引き締まった。静かな映画にも見えるけど、この抑えたタッチが、映画を安易なアクション映画にはとどめない。抑制の効いた渋い映画となった。
情報化社会が犯罪捜査を変えた。監視カメラを駆使して、犯人を捜し出す。事件は捜査室の中だけで完結しそうな勢いなのだが、実際にはそうではない。捜査官たちは捜査室と連携して自分の足で犯人たちを追い詰めていく。派手なアクションもちゃんとある。だが、全体的には地味な映画にも見える。だが、そこが作品をクールなものにする。
そう、映画全体の感触が先にも書いたように実にクールなのだ。この感触はリック・ベッソンの傑作『ニキータ』に似ている。ひとりの少女のような女が、上司となる男とともに犯人を追い詰めていく、という図式が似ていたからか。
ただこの映画の主人公は単独行動ではなくチームで戦う。だが、チームといえども行動はいつもひとりだ。暑苦しい仲間意識とか団結とかは描かれない。主人公はハン・ヒョジュ。彼女が素晴らしい。そして彼女をサポートするソル・ギョングとそのチーム。彼らに立ちはだかる冷酷非情な敵はチョン・ウソン。3人がそれぞれとてもいいから、映画は引き締まった。静かな映画にも見えるけど、この抑えたタッチが、映画を安易なアクション映画にはとどめない。抑制の効いた渋い映画となった。