これは『かもめ食堂』から始まった小林聡美を主人公にして、日常の些細なことを中心に据えた映画シリーズの最新作なのだが、今回は今までと少し違う。それは、ここには彼女たちが集う共通の居場所がないのだ。この連作のいつものパターンは、どこかに彼女たちが集まってくることから生じるドラマというスタイルだった。だが、今回は彼女を中心にして、みんながばらばらで、都会を放浪するばかりだ。でも、タイトルが指し示すように、これは東京という巨大な都市そのものがオアシスなのだと、言うのだろう。
短いエピソードとすら言えないようなお話が、連続して描かれていく。主人公は小林聡美なのだが、彼女が登場しないエピソードもある。あまり彼女にこだわらないのだ。それは今までも同じだった。ただ、短編連作のスタイルなのに、ときどき彼女がいないのは、長編映画としてはなんだか不思議。83分という中途半端な短さも不思議だ。
新しいキャストも登場するけど、毎回毎回基本的には同じ顔ぶれがそろう。飽きもせずによくもまぁ、このパターンで次から次へと作れるものだ。シリーズと呼んだけど、別に同じ役ではない。
最初の加瀬亮との話が結構長い。でも、あれだけで加瀬亮の出番は終りだ。今回は市川実日子やもたいまさこ、光石研はゲスト扱い。中盤は原田知世のエピソード、ラストは黒田華の話で締める。あまり有名ではない女優の小林聡美がフラフラしている姿を中心に据えて、都会で生きる彼女たちの断片を描く。あっさりしていて悪くはない。
短いエピソードとすら言えないようなお話が、連続して描かれていく。主人公は小林聡美なのだが、彼女が登場しないエピソードもある。あまり彼女にこだわらないのだ。それは今までも同じだった。ただ、短編連作のスタイルなのに、ときどき彼女がいないのは、長編映画としてはなんだか不思議。83分という中途半端な短さも不思議だ。
新しいキャストも登場するけど、毎回毎回基本的には同じ顔ぶれがそろう。飽きもせずによくもまぁ、このパターンで次から次へと作れるものだ。シリーズと呼んだけど、別に同じ役ではない。
最初の加瀬亮との話が結構長い。でも、あれだけで加瀬亮の出番は終りだ。今回は市川実日子やもたいまさこ、光石研はゲスト扱い。中盤は原田知世のエピソード、ラストは黒田華の話で締める。あまり有名ではない女優の小林聡美がフラフラしている姿を中心に据えて、都会で生きる彼女たちの断片を描く。あっさりしていて悪くはない。