『スマグラー』があんまり素晴らしかったので、石井克人監督の前作『REDLINE』を見なくては、と思いレンタルしてきた。これは石井監督が原案、脚本、音響とか、(ラストのクレジットを見ると、何度も彼の名前が出てきた)いろんなことを手掛けたアニメーション映画で、7年の歳月をかけて完成したらしい。公開は昨年10月。なんだかぎとぎとした映画で、キャラクターデザインとか、いまいち乗り切れない感じだったから、劇場公開時は見送った。それに監督は『アニマトリックス』の小池健なので、純粋な石井監督作品ではない。まぁ、そんなことはどうでもいい話で、要は面白ければいいのだ。
ド派手な映画で、冒頭、イエローラインでのカーレースシーンが延々と続く。ここのシーンで映画の方向性は明確になる。ラストのレッドラインに向けて話はパターンを踏んで加速する。確かに凄い、とは思う。手描きのアニメで、これだけの労力を使った。その情熱というか執念というか、凄まじい。よくぞやった、と拍手は惜しまない。だが、話の方は見ていてあまりの単調さに、なんだか眠くなったのも事実だ。この映画には中身がまるでない。もちろん最初からレース・シーンがメインでそこを目指しているようなので、話がない、と怒るのは筋違いだと分かっている。だが、それと面白さとは別問題で、映画はやはり面白くなくては、と思う。
正直言うと単調過ぎて乗りきれなかった。このシンプルなストーリーラインを作品の力にしてくれなくては、納得のいく映画にはならない。「話はない」という意味では『マッハ GO GO GO 』の映画化であるウォシャウスキー兄弟の『スピードレーサー』と同じだ。どちらもレース・シーンのみに心血を注ぎ映画としては物足りないものになった。木村拓哉、蒼井優、浅野忠信をはじめとして豪華声優陣を迎えて、彼らに見せ場を作れないのでは、呼んできた意味がない。力作だとは思うし、凄まじいレースシーンは見せ場になっている。それだけに、これだけでは辛い。
ド派手な映画で、冒頭、イエローラインでのカーレースシーンが延々と続く。ここのシーンで映画の方向性は明確になる。ラストのレッドラインに向けて話はパターンを踏んで加速する。確かに凄い、とは思う。手描きのアニメで、これだけの労力を使った。その情熱というか執念というか、凄まじい。よくぞやった、と拍手は惜しまない。だが、話の方は見ていてあまりの単調さに、なんだか眠くなったのも事実だ。この映画には中身がまるでない。もちろん最初からレース・シーンがメインでそこを目指しているようなので、話がない、と怒るのは筋違いだと分かっている。だが、それと面白さとは別問題で、映画はやはり面白くなくては、と思う。
正直言うと単調過ぎて乗りきれなかった。このシンプルなストーリーラインを作品の力にしてくれなくては、納得のいく映画にはならない。「話はない」という意味では『マッハ GO GO GO 』の映画化であるウォシャウスキー兄弟の『スピードレーサー』と同じだ。どちらもレース・シーンのみに心血を注ぎ映画としては物足りないものになった。木村拓哉、蒼井優、浅野忠信をはじめとして豪華声優陣を迎えて、彼らに見せ場を作れないのでは、呼んできた意味がない。力作だとは思うし、凄まじいレースシーンは見せ場になっている。それだけに、これだけでは辛い。