第10回大阪アジアン映画祭で見た。台湾で大人気のロックバンド、メイディ(五月天)のモンスターが主演した作品らしい。ということは、ちょっとしたアイドル映画みたいなものなのか。なかなかチケットが取れなかった作品らしい。しかも、僕が見た回は、台湾から主演のモンスターと監督のコン・ウェンイェンが来場して挨拶と終わった後にはQ&Aまである。
場末のビリヤード場が映画の舞台となる。主人公の女の子は、ここで暮らしている。父親が経営していたけど、死んでしまった。後見人もいないから、ここを閉鎖して施設に移るように言われている。借金取りも足繁くやって来るし。行方不明の叔父が見つかれば彼を後見人にしてここに居られる。向かいのクリーニング屋の男の子(彼女が好き)が、彼女のために台南まで行き、叔父さんを捜してくる。で、その叔父さんと言うのがモンスターである。彼女と叔父さんによるこの思い出の詰まったビリヤード場を巡るお話が始まる。
悪い映画ではないけど、どこにお話のポイントがあるのか、よくわからない。このお話を通して何が描きたかったのか。それすらよくわからない。しかも、大事なクライマックスであるはずのビリヤードのシーンがあまり白熱しないのはなぜか。そこで盛り上げるような作り方をしていない。もちろん、それは意図的な作業なのかもしれないが、それならこの映画で何をしたかったのか。よくわからない。
高校生の女の子が叔父の特訓を受けてビリヤードの腕を上げていく。やがて、この場を賭けて戦うことになるという筋書きはありきたりだ。だが、「スポーツもの」はいつもそんなものなのだ。定番となるお話をいかにして感動的なものにするのかが作り手の腕の見せどころのはず。これは大切な場所を巡るお話だ。ここを失いたくない。それは父の想い出が詰まっているからか。それだけではあるまい。彼女のこだわりがどこにあり、何を求めているのか。そこをもっと明確にしなくては映画は観客に届かない。
場末のビリヤード場が映画の舞台となる。主人公の女の子は、ここで暮らしている。父親が経営していたけど、死んでしまった。後見人もいないから、ここを閉鎖して施設に移るように言われている。借金取りも足繁くやって来るし。行方不明の叔父が見つかれば彼を後見人にしてここに居られる。向かいのクリーニング屋の男の子(彼女が好き)が、彼女のために台南まで行き、叔父さんを捜してくる。で、その叔父さんと言うのがモンスターである。彼女と叔父さんによるこの思い出の詰まったビリヤード場を巡るお話が始まる。
悪い映画ではないけど、どこにお話のポイントがあるのか、よくわからない。このお話を通して何が描きたかったのか。それすらよくわからない。しかも、大事なクライマックスであるはずのビリヤードのシーンがあまり白熱しないのはなぜか。そこで盛り上げるような作り方をしていない。もちろん、それは意図的な作業なのかもしれないが、それならこの映画で何をしたかったのか。よくわからない。
高校生の女の子が叔父の特訓を受けてビリヤードの腕を上げていく。やがて、この場を賭けて戦うことになるという筋書きはありきたりだ。だが、「スポーツもの」はいつもそんなものなのだ。定番となるお話をいかにして感動的なものにするのかが作り手の腕の見せどころのはず。これは大切な場所を巡るお話だ。ここを失いたくない。それは父の想い出が詰まっているからか。それだけではあるまい。彼女のこだわりがどこにあり、何を求めているのか。そこをもっと明確にしなくては映画は観客に届かない。