こういうタイプのアメリカ映画は『ランボー』みたいなものになることが多々あるが、これはマイケル・マン製作の社会派映画。一応は娯楽作品の衣装を纏っているが、単純アクションではない。
冒頭のテロのシーンが凄まじい。いきなりで、あっけに取られる。しかし、その後の映画前半部が少し長い気がした。主人公(ジェィミー・フォックス)はなかなかサウジアラビアに行かない。(行けないのだが)しかも、ようやく現地に行ってもまた、ここでも足止めを食らい、いつまで経っても捜査はできない。彼らのイライラがこちらにまで伝わる。この真面目な映画は娯楽映画の鉄則であるハラハラドキドキがない。ひたすらイライラさせられるばかりだ。それが作者の狙いなのでしかたないが。
衝撃的な内容であるだけでなく、テロの本質にまで迫る深みのある映画だとは思う。だが、なんだか煮え切らない。全く映画が弾まないので、見終えてこれで終わりなのか、と思ってしまう。つまらない映画というわけではない。しかし、なんだか中途半端な印象を残す。やられたらやりかえすではランボーと同じだ。そんなことでは何も解決しないが、理由もなく殺されてしまったものの痛みはそんな感情的な答えでしか抑えられない。この映画の居心地の悪さは監督であるピーター・バークの狙いであろうが、なんだかスッキリしない。
冒頭のテロのシーンが凄まじい。いきなりで、あっけに取られる。しかし、その後の映画前半部が少し長い気がした。主人公(ジェィミー・フォックス)はなかなかサウジアラビアに行かない。(行けないのだが)しかも、ようやく現地に行ってもまた、ここでも足止めを食らい、いつまで経っても捜査はできない。彼らのイライラがこちらにまで伝わる。この真面目な映画は娯楽映画の鉄則であるハラハラドキドキがない。ひたすらイライラさせられるばかりだ。それが作者の狙いなのでしかたないが。
衝撃的な内容であるだけでなく、テロの本質にまで迫る深みのある映画だとは思う。だが、なんだか煮え切らない。全く映画が弾まないので、見終えてこれで終わりなのか、と思ってしまう。つまらない映画というわけではない。しかし、なんだか中途半端な印象を残す。やられたらやりかえすではランボーと同じだ。そんなことでは何も解決しないが、理由もなく殺されてしまったものの痛みはそんな感情的な答えでしか抑えられない。この映画の居心地の悪さは監督であるピーター・バークの狙いであろうが、なんだかスッキリしない。