オリバー・ストーン監督の新作である。なのに、この扱いはなんだ! しかも、このタイトル。最低! これでは誰もお客さんはこないだろう。安物のつまらないB級犯罪アクションにしか見えない。映画会社は最初からこの作品のセールスなんてするつもりはないみたいだ。ビデオスルーで十分と判断したのか。「手違いで劇場に出してしまいました。ごめん。」って感じ。これって、オリバー・ストーンはもう過去の人で、誰も顧みることはない、という話なのか。なんかそれって悲しい。
封切りの1週目なのに、がらがらの小さな劇場で(TOHOシネマズ梅田の4番スクリーンだ。横長で5列しかない最低の劇場である。)対峙する。もちろん僕は期待していた。オリバー・ストーンなんだ、きっとやってくれる。
そして、映画は期待を裏切らない快作だった。なんか、うれしい。思わず快哉を叫んで、ガッツ・ポーズをとりたくなったくらいだ。(もちろん、しないけど)
映画は現代版『明日に向かって撃て!』である。男2人と女1人が、組織に狙われて戦う話。前半は青春映画タッチで3人のあやうい関係を見せる。後半、女が誘拐されてからはアクションものになる。けっこう無茶な駆け引きもあり、お話自身はとてもスリリング。2転3転するのも、お決まりかもしれないが、ドキドキする。組織を相手にして2人は負けてない。そして、ラスト! あれってどうよ、と思うけど、悪くはない。(ネタばれはしない)
いまどき、こんな映画は流行らないのかもしれないが、2時間9分、まったく退屈させないし、おもしろい。だが、それ以上のものはない。これが『明日に向かって撃て!』のような古典になるだけの普遍性を持つのならすごいのだが、オリバー・ストーンにはそんな気はさらさらない。ウエットにはせず、軽やかに笑い飛ばす。でも、それが今の時代の気分なのだ、とは言い切れない。残念だが、これは結局ただの現実逃避にしかならない。
封切りの1週目なのに、がらがらの小さな劇場で(TOHOシネマズ梅田の4番スクリーンだ。横長で5列しかない最低の劇場である。)対峙する。もちろん僕は期待していた。オリバー・ストーンなんだ、きっとやってくれる。
そして、映画は期待を裏切らない快作だった。なんか、うれしい。思わず快哉を叫んで、ガッツ・ポーズをとりたくなったくらいだ。(もちろん、しないけど)
映画は現代版『明日に向かって撃て!』である。男2人と女1人が、組織に狙われて戦う話。前半は青春映画タッチで3人のあやうい関係を見せる。後半、女が誘拐されてからはアクションものになる。けっこう無茶な駆け引きもあり、お話自身はとてもスリリング。2転3転するのも、お決まりかもしれないが、ドキドキする。組織を相手にして2人は負けてない。そして、ラスト! あれってどうよ、と思うけど、悪くはない。(ネタばれはしない)
いまどき、こんな映画は流行らないのかもしれないが、2時間9分、まったく退屈させないし、おもしろい。だが、それ以上のものはない。これが『明日に向かって撃て!』のような古典になるだけの普遍性を持つのならすごいのだが、オリバー・ストーンにはそんな気はさらさらない。ウエットにはせず、軽やかに笑い飛ばす。でも、それが今の時代の気分なのだ、とは言い切れない。残念だが、これは結局ただの現実逃避にしかならない。