これは凄い。平野啓一郎はあまり好きではないのだが、今回はちょっといつもとは違う。まだ「上」を読み終えたところなので、詳細は書けないが、事件が起こるまでのここまででも充分この作品の凄さは伝わってくる。
冒頭の弟の帰郷から鷲摑みにされる。なんでもない描写なのかもしれない。だが、何かが起こる予感がする。家族が集まる。父親はなんだか鬱状態にあり、母親はどうしたらいいのか、心痛めている。妻と3歳の息子がいる。東京で暮らす兄がいる。彼との確執が静かに語られる。疑念が心を支配する。エリートで自分とはまるで違う兄へのコンプレックス。妻と兄のこと。
彼のブログに書かれた日記。それを読む妻。彼女は夫の普段の姿と日記の落差に戸惑う。義兄に相談する。出産の時もそうだった。義兄は信用できる。
主人公はこの兄、崇。彼が弟の死を通してこの事件に関わっていく。
事件はバラバラ死体にされた弟が発見されたところから始まる。彼を殺した男、そしてその殺人に関与した少年。ここまでではまだ何も語られていない。お話はここから始まる。
これがここからどんなところまで行き着くのか、ドキドキしながら読む。明日からは「下」巻に突入する。
冒頭の弟の帰郷から鷲摑みにされる。なんでもない描写なのかもしれない。だが、何かが起こる予感がする。家族が集まる。父親はなんだか鬱状態にあり、母親はどうしたらいいのか、心痛めている。妻と3歳の息子がいる。東京で暮らす兄がいる。彼との確執が静かに語られる。疑念が心を支配する。エリートで自分とはまるで違う兄へのコンプレックス。妻と兄のこと。
彼のブログに書かれた日記。それを読む妻。彼女は夫の普段の姿と日記の落差に戸惑う。義兄に相談する。出産の時もそうだった。義兄は信用できる。
主人公はこの兄、崇。彼が弟の死を通してこの事件に関わっていく。
事件はバラバラ死体にされた弟が発見されたところから始まる。彼を殺した男、そしてその殺人に関与した少年。ここまでではまだ何も語られていない。お話はここから始まる。
これがここからどんなところまで行き着くのか、ドキドキしながら読む。明日からは「下」巻に突入する。