これはタイトル通り探偵ものミステリーである。だけど小路幸也だからタッチは軽くて読みやすい。このシリーズはこれで3作目だけど、少し模様替えしているから、気がつかなかった。たまたま図書館の新刊コーナーにあったから手にした。
磯貝は失踪した姉を捜して欲しいという依頼を受けて、調査をするが、なかなか手掛かりは見つからない、というよくあるパターン。ハードボイルドではなくハートボイルド(ってそんなジャンルはないけど)
ゆったりとしたタッチで話が進むのはいいけど、結末があまりに急展開で物足りない。もう少し書き込んでもいいんじゃないか。310ページというのは適切な分量だけど、中盤を少し端折ってラストをしっかり書き込んで欲しかった。姉の失踪理由や安否確認が駆け足になったのは枚数制限があったからか。(連載ものは仕方ないけど)
それにしても小路幸也は凄い。どれだけ書くのか。シリーズ物も山盛りあるのに、これもまたたぶん続くはず。お体に気をつけてくださいね。