習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』

2008-11-06 23:47:11 | 映画
 これもバカな映画だ。もちろん『トロピック・サンダー』とは別のタイプのバカさ、である。同じ次元では語れない。でも同じようにバカで楽しい。

 どうしてこんな無邪気な映画が作れるのだろうか。見ていてなんだか幸せな気分になれる。栃木の田舎町の高校生が、暇で、いたずらばかりしている。でも、いいかげんバカはしないほうがいいよ、と思う。とても高校3年生がすることではない。小学生並の低脳さ。(こんなふうに書くと小学生に怒られそうだ。)でも、ここは栃木だ。しかも1979年の昔々である。あの時代なら許されたのかも知れない。ほのぼのした今からずっと昔の時代のお話である。(まぁ、僕に言わせたら79年なんてほんの少し前でしかない。僕なんかより年上の人にしてみれば、ほんのこの前、でしかないだろう。なんだか、最近は70年代すら昔話になる、そんな時代になってしまったのだなぁ、としみじみ思う。)

 さて、このいたずら合戦なのだが、見てて楽しいが、さすがにそれだけでは110分は長い。後半は少し飽きてしまう。主人公の市原隼人はなんだかいつまでも永遠に高校生をしてて、凄い。駐在さんの佐々木蔵之介も悪くはないが、それだけ。田舎のほのぼの風景と近過去のノスタルジーはそれなりに心地良いがそれ以上のものがないのは残念だ。あと少しの+αが欲しい。

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