夜の上海で迷子になった日本人のカリスマ・メイクアップ・アーチスト(本木雅弘)が主人公。言葉も通じないし、今自分がどこにいるのかすら、定かではない。地理感もないし、スタッフと連絡を取るためのケイタイもない。自分が泊まるホテルも覚えていない。お金も一元すら持ってない。
そんな時、タクシーに轢かれてしまい、体は無事だけど、パニックに陥る。こういう設定は必ずしも悪くはない。彼を轢いたタクシーの運転手 . . . 本文を読む
まぁ何をやってもドラカンのすることだから、呆れることはあっても驚いたりはしない。何でもありの最強集団である。掟破りなんて平気だ。だいたい彼らにはそんな掟もどんな掟もないのだから。
今回は、いつもにも増して冴えわたってる。こういうことをコンテンポラリーとか言わずに、しれっとやってしまうところに筒井さんの計り知れない才能を感じる。結局何をやってもいいけど、それが独りよがりでしかない場合は困ってし . . . 本文を読む
7年前の初演を見た時、とても清々しい舞台だ、と思った。こういう芝居をこの集団は求めていたんだ、と改めて感じさせられた。それまでの芝居とは少し違う。タイトルにあるようにとてもシンプルでタイトな芝居になっていた。いろんな物を削ぎ落とし、一番言いたい事を、ただそのままに見せようとした。そんな作品だった。その単純さがとても素敵に思えた。
思えばあれがこの劇団の一つの節目になっていたのかもしれない。世 . . . 本文を読む