前作を超えるような映画を作ることは不可能である。なぜなら、あれは一回こっきりの《夢の再現》だからだ。
夢は、1度だから、美しい。昭和33年。今から50年近く前の日本、東京。あの頃の思い出がいっぱい詰まった風景をもう一度、見せる。たった一度の魔法だからこそ、みんなはその世界を心から愛せた。これは夢なんだ、と思いながらその心地よい夢の世界を満喫した。
懐かしい風景、人々、笑顔。日本人がまだま . . . 本文を読む
これはあまりに無茶苦茶な映画だ。お話自体がどんどん横滑りして行き、気が付くと思いもしないところに連れて行かれている。もちろん原作は発売された時に読んでいるから、ストーリーがどうなるのかは、充分知っている。とんでもない話だ、なんて先刻承知の上で見たのに、驚かされた。このドライブ感の虜になった。さすが、森田芳光監督だ。『間宮兄弟』で『家族ゲーム』の20年後とでも言うべき続編を作ったのに、今回はさらに . . . 本文を読む
歌手のIZAMが初めて監督した青春映画。2,3分見て、「これは、あかんわ」と思ったがせっかくレンタルしてきたのに、見ずに返すのは勿体無いので、しかたなく一応最後まで見ることにした。
高校生たちが文化祭のために8ミリフイルムで映画を撮る、というお話。これを現代の設定にするのは不可能だろう。8ミリフイルムなんてもうどこにもないのではないか。もし、それでも敢えて8ミリに拘るというのなら、この映画は . . . 本文を読む