昨年に続いて2年目となる第2回公演。ある種の設定を下敷きにして、いろんなドラマをそこから展開していくというのは、神原さんにとっては、簡単なことだろう。これはすかんぽ長屋を舞台にした人情劇シリーズ。神原さんお得意のいつもの世界。それを1時間ほどの小品として仕立てた。無理せず、軽いタッチで、お決まりの、安心して見られるお芝居を提示してくれる。企画意図通りの芝居なのかもしれない。悪くはない、 . . . 本文を読む
この小説の面白さは何なんだろうか。笑えるとかいうのではない。悲惨な話で、ここには何一つ未来はない。だけど、それだからこそ、愛おしい。ブラック企業で派遣の斡旋をしていて、毎日サービス残業ばかりさせられて、もうこんな仕事やめたい、と毎日思う。でも、辞めたからといって何の当てもない。待っているのは失業の日々だけ。27歳で若いし、希望に満ちていてもいいはずなのに。
タイトルに . . . 本文を読む
2時間の大作である。未来は稽古場でもあるワークスタジオでの公演では上演時間を100分までにするという暗黙の了解があった。劇場の狭さから観客に窮屈な思いをさせないためという配慮のようだ。なのに、今回は敢えてその禁を冒す。オリジナルが2時間半に及ぶ作品だったということもあるのだろうが、それだけではなかろう。
そういう事情を知らないまま、見たので、2時間は台本通りの上演ゆえの長さなのかと思った。終演後 . . . 本文を読む
ロン・ハワードが監督を引き受けたという時点でこの映画への期待はマックスまで高まる。『アメリカングラフィティ』のジョージ・ルーカスとロン・ハワードのコンビは素敵だった。73年という時代が僕にとって映画との本格的な出会いの日々であったことも大きい。そして、彼らは夢をかなえる。俳優としてキャリアをスタートさせたロンは『バニシング・イン・ターボ』で監督として活躍し、もちろんルーカスは夢をかなえて『スターウ . . . 本文を読む