近ごろの陽気で、庭の花々が 開花を待ち焦がれていたように一斉に花を咲かせ始めています。
アラビスプロクレンス。庭植えの草花の中では一足早く、2週間ほど前から花を咲かせています。細く
しなやかな茎に、純白の小花を付けて咲く姿は清々しさを感じます。
当地の冬はマイナス10℃を越す日もありますが、雪の下で常緑のままで冬を越す寒さにとても強い
多年草です。
ツルハナガタ(蔓花形)は、サクラソウ科の植物です。花径1センチに満たない小さなピンクの花を
茎先に集めて、ボンボリのように咲かせています。原種は、ヒマラヤ地方の岩場に自生する高山性の
植物です。
イワカラクサ(岩唐草)。流通名から受けるイメージでは和種のように思いますが、原種はヨーロッパ
の高山の岩場などに自生する多年草です。
このイワカラクサは、冬の間は屋内で鉢植え栽培。庭植えの株の開花は初夏の頃。一足早く、1cm
にも満たないピンク色の可憐な花を咲かせています。
ビオラ・ラブラドリカの流通名は宿根スミレ(紫式部)。花はスミレにそっくり。一方、葉表のモスグリ
ーン色と葉裏の銅色との対比が魅力的な植物です。さらに、毎年、毀れ種が発芽して株が増えます。
生育旺盛で寒さに強い多年草です。
セイヨウクモマグサ(西洋雲間草)。紅梅に似た花を上向きに咲かせています。一旦、庭土に馴染
むと手のかからない植物です。花は、濃紅色で小ぶりですが庭の中での存在感が際立ちます。