久し振りに空気が澄み渡りました。対岸の渡島半島は、噴火湾を隔てて37Kmほど離れる。半島に君臨
する駒ヶ岳が山容を現しました。本来、駒ヶ岳は大沼国定公園から眺める、馬の背のような なだらかな稜線
の山容が全国的に有名な山です。一方、当地から眺めますと、このようにMini富士のような美しい山姿を見
せてくれます。カメラアングルは、室蘭市と隣町伊達市の境から噴火湾越しに眺める駒ヶ岳です。
この時間帯になると、室蘭港の沖合に停泊していた船舶が一斉に入港を始める。港の一日の始まりです。
港内には数種類の水鳥が越冬しています。静まり返る海面を滑るように移動しながら朝の採食中です。
帰路、海岸線から1kmほど難れた小高い丘の上へ。雑木林を前景に北の方角の眺望です。右から標高
1898mの羊蹄山。中央の小さな三角錐の岩山は、昭和18年に起きた火山活動でに出現した溶岩ドーム、
昭和新山。さらに、その左側には2000年に噴火を起こした有珠山。三山が揃って山容を見せてくれました。
昭和新山と有珠山の直ぐ裏側には、満々と水を湛える洞爺湖の青い湖面が広がっています。
丘の上の牧草地で、野鳥アトリの大きな群れに遭遇。アトリは、秋にシベリア方面から渡来する冬鳥です。
アトリは雀よりやや大きな野鳥です。胸から脇にかけての羽は赤褐色で、腹部は白色。褐色と黒色の翼
が特徴的な野鳥です。